6月14日(現地時間)、ダラス・スタジアムで行われたFIFAワールドカップ2026のグループF・第1節、日本対オランダ戦で、日本サポーターが試合終了後にスタンドを清掃し、再び世界から称賛を浴びた。ゴール直後に一斉に振り回されていた青いビニール袋が、笛の音とともにごみ袋へと姿を変えたのである。今大会でも日本サポーターの「清掃の伝統」は健在だった。FIFA公式XはサポーターのコメントをとらえたこのW杯動画を投稿し、「リスペクトだ」というキャプションを添えて日本サポーターの行動を世界に発信している。
「文化だ」——FIFAが切り取った言葉の背景
日本代表がコーナーキックから同点ゴールを決めた際にスタンドを青く染めていた袋が、その数分後にはゴミを集めるために使われた。『AP通信』も「数分前まで観客席を青く染めていたあの袋が、直後にはスタンドのごみ集めに使われた」と伝えている。FIFA公式Xが投稿した動画の中でサポーターのひとりは、清掃する理由について「それが文化だ。選手へのリスペクト、サポーターへのリスペクト、そしてスタジアムへのリスペクト。ここにいられる光栄を、ごみを残して汚したくない」と語った。
「立つ鳥跡を濁さず」——幼少期から刷り込まれた行動原理
英語メディア『WION』によると、日本語の言葉「立つ鳥跡を濁さず」——英語では「A bird leaves nothing behind」と訳される——がこの行動の精神的な根拠を言い表している。大阪大学社会学教授のスコット・ノース氏は英国営放送『BBC』の取材に対し、「幼少期から学校の教室や廊下を掃除するという繰り返しの教育によって、こうした行動は人口の多くにとって習慣となる」と解説した。日本サポーターがW杯でスタジアムを清掃する場面が世界に広く知られるようになったのは1998年フランス大会が最初であり、2022年カタール大会を含む毎回のW杯でこの伝統は続いている。

