米国連邦政府(ホワイトハウス)のワールドカップ・タスクフォース責任者、アンドリュー・ジュリアーニ氏が米国の2038年大会招致に意欲を示した。ソマリア人審判の入国拒否やイラク選手への長時間尋問など、今大会でさまざまな入国問題が露わになる中での発言だ。招致表明はSNS上で激しい反発を呼び、「あり得ないジョーク」という言葉とともに世界中のファンから批判が殺到した。
2026年大会で何が起きたか
ジュリアーニ氏は英放送局『BBC』のインタビューで「米国ほどうまくW杯を開催できる国はない。今大会でそれを証明している」と発言し、2038年招致への意欲を公言した。しかし、その裏では深刻なトラブルが続いていた。ソマリア出身でアフリカ最優秀審判として表彰されたオマル・アルタンはFIFAに選出された52人のうちの1人でありながら、マイアミ国際空港で入国を拒否された。
『CBS News』によると、ジュリアーニ氏は「入国拒否には十分な理由がある」と述べながらも詳細を明かさなかった。また『CBC Sports』によれば、アルタンは空港で11時間にわたって審査を受けた後に強制送還されたという。イラク代表のアイメン・フセインら複数の選手も入国時に集中的な審査を受けたことが確認されている。
「まず問題を解決してから話せ」
こうした状況での招致発言に、ファンの反発は激しかった。SNS上には「英国がW杯を開催していない回数より多く、米国は開催することになる」「ほかの国にW杯を持っていくべきだ。同じ国がこんなに早く再び開催するのはあり得ないジョークだ」「広告ブレイク(ハイドレーションブレイクのことを揶揄)で台無しにされた」といった声が相次いだ。一方でジュリアーニ氏は、「W杯が政治利用されようとしている」と反論し、チケット売上600万枚超を成功の証拠として挙げた。
