米国水泳連盟のCFO(最高財務責任者)コリー・ヒリアードが10日、米コロラド州で逮捕された。ボルダー郡地方検事局によると、前職のコロラド大学ボルダー校で大学の資金を私的に利用した疑いが持たれている。同連盟は逮捕当日にヒリアードを休職処分としたが、翌11日に本人が辞任した。流用の対象とされたのは、スポーツ用品大手の名を冠した大学の支援制度だった。
ナイキの商品購入枠を私的利用か
米メディア『TMZ』によると、ヒリアードは選手やコーチ、職員の商品購入を支援する「Nike Elite」プログラムの管理責任者を務めていた。検事局によると、大学は財務記録や取引履歴などを調べ、2021年から2025年にかけてヒリアードが同プログラムの資金を私的に利用したと判断した。大学が確認した損失は9,510.50ドル(約152万円)に上り、同局は窃盗と公共財産横領(以上重罪)、第1級職務上の不正行為(軽犯罪)の3件で訴追している。
同メディアによると、重罪の罪状には最長3年の禁錮刑と最大10万ドル(約1,590万円)の罰金が科される可能性がある。同校警察のアシュリー・グリフィン署長は「(同校は)いかなる形の財務不正も容認しない」と述べ、通報後は直ちに捜査に着手したと説明した。
データと財務権限を即時停止

同連盟は10日の声明で、ヒリアードの社内データと財務管理へのアクセスを即座に停止したことを明らかにした。米水泳専門メディア『Swimming World』によると、同連盟は独自の調査に入っており、広報担当者が11日にヒリアードの辞任を認めた。
検事局の発表では、不正の疑いが大学の内部監査部門に伝えられたのは2025年7月22日で、『TMZ』によるとヒリアードの連盟入りはその後の同年末だった。同連盟は後任の選定をすぐに始めるとしている。
