8月21日、DFBポカール(ドイツ杯)1回戦のマンハイム対カイザースラウテルン戦は、地元で「因縁のダービー」と呼ばれる一戦だ。観客席から発煙筒やロケット花火が投げ込まれ、警察は騎馬隊を含む機動隊をピッチへ投入する異様な事態に発展した。この対応で警官35人が負傷したと、独メディア『Bild』が伝えている。試合は延長の末、カイザースラウテルンが1-0で勝利し2回戦進出を決めたが、事態を受けて州の内相が異例の強い言葉で反応することになった。
1400人態勢でも35人の警官が負傷
同紙によると、負傷した警官35人の内訳は連邦警察官33人と州警察官2人。両クラブの本拠地はわずか60キロしか離れておらず、警察は今回の一戦を事前に「ハイリスク試合」と位置づけていた。その上で約1400人の治安部隊を投入して備えていたという。
それでも医療対応が必要になった人数は合計85人にのぼり、うち8人は負傷の程度から病院へ搬送された。
「犯罪者だ」内相ハーゲル氏が加害者を断罪

同紙はマンハイム側で複数の逮捕者が出ていると伝えており、侮辱や傷害、器物損壊、集団的騒乱、警察官への暴行、爆発物法違反の疑いで捜査が進められている。バーデン=ヴュルテンベルク州のマヌエル・ハーゲル内相は、「治安部隊を負傷させる者は、ファンではなく犯罪者だ」と厳しく非難した。
その上で現場に当たった警察官たちの働きを称賛し、負傷した警官への見舞いの言葉も述べている。ドイツサッカー連盟は、今回の事態を包括的に検証する方針を明らかにした。
