FCバルセロナは、8月27日のアスレティック・ビルバオ戦を前に予定していた、所属選手では最多となるスペイン代表W杯優勝選手8人への表彰式を見送った。米『ABCニュース』(AP通信)によると、その理由には前週末の試合で起きたあるトラブルが関わっているという。

旗の没収から表彰中止までクラブが示した姿勢

同通信によると、前週末のエルチェ戦でファンが掲げたエステラーダ旗を警察が没収し、抗議した若いファンを警棒で殴打したうえで拘束する一幕があった。バルセロナはクラブ声明で、エステラーダを「法的に認められたシンボル」とし、その掲示は「表現の自由の正当な行使」にあたると説明している。

バルセロナは声明で、拘束の手続きについても「過度」だったとし、武力行使に必要な正当性を欠いていたと指摘している。ジョアン・ラポルタ会長は表彰を見送った理由について、「サッカーは団結をもたらすべきで、対立を生むべきではない」と述べた。

表彰式に代わってカンプ・ノウに広がった支持の輪

画像: 表彰式に代わってカンプ・ノウに広がった支持の輪

カタールメディア『アルジャジーラ』によると、表彰式に代わり地元団体主催のエステラーダ支援イベントがバルセロナの本拠地カンプ・ノウで行われた。8月27日の試合前にはファンへ約1万枚の小旗が配られ、クラブ賛歌斉唱時に掲げられたほか、カンプ・ノウ周辺では数千人が旗を掲げて行進している。

他のスペインクラブは、スペインサッカー連盟と共同でW杯優勝選手を表彰し、トロフィーの展示やスペイン代表ルイス・デ・ラ・フエンテ監督の臨席まで行っている。その輪に加わらなかったのは、バルセロナだけだった。

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