国際スケート連盟(ISU)は9月10日、ロシアの女子フィギュアスケート選手カミラ・ワリエワについて、個人中立選手(AIN)の要件を満たさなくなったと発表した。ワリエワは北京五輪をめぐるドーピング違反による4年間の資格停止処分を終え、今年に入って国内大会で復帰していたが、現時点で国際大会には出場できない状況となった。ISUは中立選手について3つの除外基準を設けているものの、ワリエワがどれに該当したのかは明らかにしていない。この判断を受け、ロシアのスポーツ相ミハイル・デグチャレフ氏は強く反発し、選手側のためにある具体的な対抗措置を取る考えを示した。
ISUが定める3つの除外基準
ISUの声明によると、2026-27年シーズンにはロシアとベラルーシの234人が中立性に関する申告書を提出しており、不適格となる基準は3つ設けられている。ロシア・ベラルーシの軍や治安機関への現役所属、2022年2月以降の対ウクライナ戦争での軍事行動への参加、同時期以降のその戦争への積極的かつ公然とした支持だ。
露独立系メディア『Meduza』によると、ワリエワと男子のマルク・コンドラチュクは8月に資格を得たが、9月上旬に取り消され、再審査でも覆らなかったという。アイスダンスのアレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン組もAIN資格を認められなかった。ISUは不服申し立ての権利が残る間、個別の案件へのコメントを控えるとしている。
ロシア側は「不当」と反発

英通信社『Reuters』によると、デグチャレフ氏はロシア国営通信『TASS』に対し、ロシア・フィギュアスケート連盟と選手たちが近くCASに提訴すると述べた。ロシア五輪委員会の会長も務めるデグチャレフ氏は、選手たちが「ISUの国際大会に出場する権利を不当に奪われた」と主張した。影響を受けた選手と連盟に対し、弁護士の手配を含む法的支援を提供するという。
