NBAポートランド・トレイルブレイザーズは10月1日(現地時間)、チームの新しいテレビ実況者として発表したブレイデン・ベルの採用を取り消した。採用発表からわずか約8時間後の異例な決定である。過去に本人がSNSへ投稿していた不適切な内容が判明したためだという。球団は声明で「人種差別的、性差別的、あるいは有害な発言には一切寛容ではない」と強調し、即座に厳しい処分を下した。
10代の頃の差別投稿が地元局で判明
米メディア『TheGrio』によると、地元局『KGW』の記者がベルの採用を取材する中で、ベルが15歳だった2012年から2013年にかけてX(旧Twitter)へ投稿した内容を見つけた。当時の投稿には、アジア人に対する人種差別的な発言や、女性を蔑視する不適切な表現が含まれていた。
米局『KPTV』によると、球団は公式声明で、「実況者の役割には、放送でも人格でも優れた伝統があり、その基準に例外はない」と強調した。そのうえで「この採用過程で私たちは自らの基準を満たせなかった」と認め、ブレイザーズのファンへ謝罪した。球団は新たな実況者が球団の価値観を反映した人物となるようにするとも説明した。
再考の申し入れにも球団は応じず
米紙『Deseret News』によると、ベルは10月2日にXで過去の投稿を謝罪し、その後、弁護士を通じて球団へ決定の再考を申し入れた。米局『KATU』によると、球団は10月1日に出した声明を支持するとして、これ以上のコメントを控え、復帰を認めなかった。ベルはこれまで、女子プロバスケットボールWNBAのフェニックス・マーキュリーやGリーグのバレー・サンズで実況を務めた経歴を持つ。
ベルは2016年から実況を務めてきたケビン・カラブロの後任として抜擢されたものの、一度も試合を実況しないまま、発表と同じ日に職を失った。なお、NBAでは今年7月にも、サンアントニオ・スパーズのテレビ実況者ジェイコブ・トビーが、選手の妹との不倫疑惑を巡って降板する事態が起きていた。
