10月18日に福岡県で行われた全日本実業団対抗女子駅伝予選会(プリンセス駅伝)で、肥後銀行の1区と鹿児島銀行の5区の選手が途中棄権した。大会本部はいずれも熱中症の疑いがあると発表している。スタート時の気温は28度で、大会側は来年以降のレース時間の前倒しを含めた検討に入った。

レースは午後0時10分にスタートした。1区7.0kmを走った肥後銀行の塚本真夕は先頭集団でレースを進め、給水や水をかぶるなどの対策もとっていた。しかし残り1kmを切ったところでふらつき、沿道に倒れ込んだ。駆けつけた大会関係者がレースの続行は不可能と判断し、途中棄権となった。

塚本は救急搬送され、熱中症の中等症と低血糖、転倒による打撲と診断されたが、入院はせず安静にしているという。5区10.4kmでは鹿児島銀行の野村優花も途中棄権した。ほかにも、タスキを渡した後に倒れ込んだ選手や、レース後に担架で運ばれた選手がいた。肥後銀行は2区から繰り上げスタートとなり、クイーンズ駅伝への3年連続出場は逃した。

2018年の同大会では、足を痛めた選手が這ってタスキを運ぶ場面があり、これを受けて日本陸連は、選手本人が続行を望んでも審判の権限でレースを止められると明文化した。今回の塚本のケースでもこのルールが適用された。肥後銀行の渡辺重治監督は「今年は上位通過・優勝を狙える準備ができていました」と話し、メンタル面のケアに努める考えを示した。

この時期のレースでは暑さ対策としてスタートを早める流れがあり、箱根駅伝予選会は昨年から午前8時30分に、出雲駅伝は今年から午前9時10分に変更されている。プリンセス駅伝の大会本部も、来年に向けてスタート時刻の前倒しを含めて検討するとしている。

This article is a sponsored article by
''.