セルビアの男子テニス選手ステファン・ミリチェビッチに対し、20年以上に及ぶ資格停止と罰金の処分が決まった。仏通信社『AFP通信』が10月15日に伝えている。自己最高1338位の選手に下った、20年を超える異例の長期処分だ。その裏には、試合での不正にとどまらない重大な違反行為が存在していた。
八百長行為と他選手への勧誘
同通信によると、テニスの不正監視団体である国際テニス公正機関(ITIA)が今回の処分を発表した。ミリチェビッチは2022年から2024年にかけて、自身が出場した5試合を含む計6試合で八百長を実行し、別の6試合でも試みていた。
ITIAはさらに、ミリチェビッチが同期間に複数のプロ選手を八百長組織へ勧誘、または勧誘を試みたとしている。その結果、複数の選手が実際に八百長に関与したという。ITIAは24年間の資格停止と7万ドル(約1100万円)の罰金を科した。
調査を拒否し2050年まで完全追放
ミリチェビッチはITIAの調査に応じなかった。ITIAは複数の手段で計7回の連絡を試みたが、協力は得られなかった。9月24日に重大違反通知が送られたものの返答はなく、規定に基づく処分が10月9日に発効している。資格停止期間は2050年10月8日までとなっている。
この期間中、男子プロテニス協会(ATP)や女子テニス協会(WTA)、四大大会(グランドスラム)、各国のテニス協会が主催・公認するあらゆる大会への出場が禁じられる。さらに、選手としてのプレーだけでなく、会場内での指導や単なる来場すらも認められない。
