練習に対する姿勢の変化がさらなる成長を生む
5月までに7試合に登板し、2勝をマークしている菅井。5月21日以降はファームでの調整となっているが、7戦中3度クオリティースタートをマークするなど、これまで以上に安定感の増したピッチングを披露している。
「開幕ローテーションに入ることができたのはよかったですし、昨年よりも質のいいボールが投げられていると思います。特に昨年は序盤に球速が出ていても、中盤に入ると、球速が徐々に落ちてくるケースが多くありました。でも今季はそこまで球速差がなく投げられているので、いい状態をキープできていると思います」
この成長の裏には、オフのトレーニングに関しての姿勢の変化が影響していると本人は言う。
「いろんなトレーニングをやってきた成果は出ていると思います。その中でも、僕自身が取り組む姿勢を変えたことが一番大きいかもしれません。今までも考えながら練習をしてきましたが、少し視点を変えたり、考え方をより深くしたりと、変化をつけました。理由は昨季11試合に登板させてもらい、このままだとよくないなという感触があったからです。一軍で試合経験が増えたことで、考えることも増えてきたので」
育成1位で入団してから今季で5年目。この期間で印象に残るのは、育成時代にサポートしてくれた当時のファーム投手コーチ・内海哲也と過ごした時間だという。
「いろいろと親身になってサポートしていただきましたし、つきっきりで練習を見てくれたことも多くありました。なので、もっと結果を出して恩返しができればと思っています」
チームは現在、首位争いを繰り広げている。その中で感じることは、昨年とは違ったチーム内の雰囲気だと菅井は語る。
「本当に昨年とは雰囲気が違います。ベンチの中も外も、活気に満ち溢れている印象が強いですね」
オフに積極的な補強を行ったことは、戦力値だけでなく、ムードも一変させていることが伝わってくる。

将来的には自分も後輩にプレゼントしたい
着実に成長を遂げている菅井が大切にしているのは、先輩からもらったトレーニングシューズだ。
「プロ入り1年目のときに、オフに一緒に自主トレさせてくださいというお願いをして以降、すごくお世話になっています。その中で、一緒に自主トレをするメンバーにトレーニングシューズをプレゼントしてくださったんです。プレゼントされる前に好きな色を聞かれたので答えていたんですが、それがこのトレーニングシューズのことだったとは思いませんでした。なので、もらったときは本当にうれしかったです」
自主トレ時はもちろん、練習のときも使っているという菅井。育成時代には、先輩から野球道具をもらうことも多かったが、中でもこのトレーニングシューズは格別だという。
「自主トレを行うメンバーの絆も感じられますし、自分好みの色なので、とても愛着が湧きます。自分も将来は、後輩に同じようなことができるようになりたいです」

赤を基調としたカラーリングが印象的なトレーニングシューズ
自身は5月22日以降、ファームでの調整となっているが、再び一軍のマウンドへ登るため、準備を怠っていない。
「とにかく任された試合で自分のピッチングができるようすること。その中でチームの勝利に貢献して、最後に優勝できれば一番だと思います」
精神的にも一皮向けた若き左腕が、9年ぶりのリーグ優勝を狙う投手陣に欠かせない存在となれるか、注目したい。
取材・構成:松野友克(Baseball Times編集部)
画像:株式会社西武ライオンズ、共同通信社

