※紹介は8月31日時点での順位順となります
東京ヤクルトスワローズ (8月月間成績:8勝16敗)
チーム打率、チーム防御率は改善も苦戦が続く
前半戦を3位で折り返したスワローズ。6勝17敗と大きく負け越した7月の悔しさを晴らしたいところだったが、8月も借金8とペナントレース序盤の勢いを取り戻すことはできなかった。
後半戦開始のタイガース戦、ドラゴンズ戦で6連敗。続くジャイアンツ戦では連敗を止めたが、カード勝ち越しとはならず4位に転落した。その後、カープ、ベイスターズ相手に4連勝を飾り、再び3位となったが、8月18日から27日までの9試合で1勝8敗。月間最後となるカープとの3連戦で勝ち越したものの、3位ベイスターズとの差は2.5に開いた。
8月のチーム打率を見ると.250で、.220だった7月より大幅に改善。チーム防御率を見ても7月の4.70から3.44と1点以上も良くなっていた。それでも結果が伴わなかったことを考えると、2点差以内の接戦で8度負けを喫したことが大きいように思われる。ベンチの采配などもあるが、Aクラス再浮上のためには、この点をどう改善できるかがポイントといえる。
個々の選手でみれば、山田哲人が一軍に復帰し、打線に厚みが出ることは確か。あとは投手陣がどこまで復調できるか。奥川恭伸、山野太一の2人が好調なだけに、ここに続く先発陣が出てくるか。7月以降疲れが見え始めているリリーフ陣の再編も急務といえる。

写真:共同通信
広島東洋カープ (8月月間成績:11勝13敗)
月間チーム防御率が4点台と投手陣が不調に
8月を終えても、なお月間勝ち越しがない状態が続いているカープ。8月1日から12日までの9試合は2勝7敗に終わった。その後首位タイガース相手に勝ち越しを決め、続くドラゴンズ戦で3連勝と勢いを取り戻したかに見えた。しかし21日からのジャイアンツ戦で負け越し、翌週最初のベイスターズ戦で勝ち越したが、続くスワローズ戦で負け越しと浮上のきっかけをつかみきれなかった。
8月の試合内容を見ると、5失点以上のゲームが24試合で8度あり、投手陣が精彩を欠いたことがよくわかる。8月のチーム防御率は4.13と今季ワースト。先発陣で安定したピッチングを見せたのは森下暢仁、8月からローテ入りした鈴木健矢の2人。栗林良吏は、8月12日のスワローズ戦で、自己ワーストの4回7失点でマウンドを降りたのを含めて、月間防御率6点台となった。それでもリリーフの遠藤淳志が11試合で3勝、5ホールド、月間防御率0.00と好投したのは救いだった。
それでも8月終了時点で、3位ベイスターズとは4.5ゲーム差。9月の結果次第では、3位浮上の可能性も残されている。投手陣が復調し、打線が8月の調子をキープできれば、大逆転でのクライマックスシリーズ進出も見えてくる。

写真:共同通信
中日ドラゴンズ (8月月間成績:13勝13敗)
月間勝率5割も最下位脱出とはならず
8月下旬には3位ベイスターズに2.5ゲーム差まで迫ったドラゴンズ。後半戦最初のカードは1勝2敗となったが、8月4日から5連勝し、波に乗った。しかし11日からの6連戦で2勝4敗と勢いが削がれてしまう。その後カープに3連敗も、続くスワローズに3連勝と乱高下を繰り返しながら、25日からのタイガース3連戦を勝ち越して見せた。そして、2.5ゲーム差でベイスターズとの直接対決へ挑んだが、まさかの3連敗。3位浮上を逃しただけでなく、再び最下位転落となった。
8月は5連勝が2度あったが、4連敗も2度あるなど、好不調の波が激しかった。7月の月間チーム打率.209と低迷した打線は、8月は.237と上昇。チーム月間防御率も今季初の2点台(2.84)と安定したことが、勝率5割につながったことはいうまでもない。期待の助っ人ミゲル・サノーも月間打率は2割前半だったが、7本塁打、17打点と日本の野球にアジャストしてきた印象を残した。
8月終了時点で3位まで5.5ゲーム差となり、逆転でのクライマックスシリーズ進出には黄色信号が灯っているといえる。それでも、髙橋宏斗が復調し、大野雄大、柳裕也のベテラン2人が好投を続けている現状を考えれば、打線次第では、奇跡を起こせる可能性もある。

写真:共同通信
