各月の明治安田Jリーグにおいて、活躍した選手・監督を表彰する「2025明治安田Jリーグ KONAMI 月間MVP」「月間ベストゴール」「月間優秀監督賞」「月間ヤングプレーヤー賞」「月間ベストセーブ賞」。
Jリーグは11日、10月度の各賞受賞者を発表し、J3の「月間ヤングプレーヤー賞」では、福島ユナイテッドFCのDF松長根悠仁が初受賞を果たした。
松長根は2004年9月14日生まれの21歳。川崎市出身で、小学校から川崎フロンターレのアカデミーで育ち、2023年にトップ昇格。同期には、現在日本代表のDF高井幸大やMF大関友翔がいた。

松長根悠仁
プロ1年目からJ1で2試合に出場すると、翌2024年から期限移籍付きで福島ユナイテッド。加入2年目の今季はここまで31試合2ゴールを記録している。
10⽉は、リーグ戦全4試合に先発フル出場。サイドバックとして守備⾯だけではなく、10⽉18⽇のザスパ群⾺戦ではシーズン2点⽬を決めるなど、攻撃⾯でもチームの勝利に⼤きく貢献した。今回の受賞を受けての松長根のコメントはこちら。
「このような素晴らしい賞に選出していただき、とても嬉しく思います。監督、コーチ、スタッフ、チームメイト、家族、ファン・サポーターなど、日ごろから支えてくれている方々のおかげで受賞することができました。これからもひとつでも多くの勝利を皆さまと分かち合えるように、より一層努力してまいります。引き続き、熱い応援をよろしくお願いいたします」
Jリーグ選考委員会は総評として、本並健治委員が「SBとしても安定し、貢献しながら得点にも絡んでいて素晴らしい」、平畠啓史委員が「決して目立つわけではないが、サイドで技術力も高く、対人も強い」と受賞理由を語っている。
そんな松長根の「月間ヤングプレーヤー賞」受賞に、意外な人物が反応した。
福島ユナイテッドがInstagramで松長根の受賞を伝えると、チームメイトの矢島輝一らだけでなく、なんとドイツ1部ブレーメンでプレーするU-21ドイツ代表GK長田澪(ミオ・バックハウス)がコメントしていたのだ。
実は、松長根と長田は川崎フロンターレのアカデミー同期(※長田はU-13まで在籍)。長田は今でもオフシーズンになるとクラブハウスに顔を出すなど川崎との繋がりを大事にしており、松長根との仲も良いようだ。
受賞の投稿に、「天才」と一言コメントした長田。すると松長根は「あなたですそれ」と返信していた。
なお、長田は注目されるドイツ代表と日本代表の選択について、「どちらかの国を選べば、自動的にもう片方の国を選ばないことになります。それは僕にとって非常に難しいことです。まだその準備ができていないと感じています」と地元紙『DeichStube』で話している。
筆者:奥崎覚(編集部)
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