40歳になったクリスティアーノ・ロナウドが、ポルトガル代表の試合で自身初の退場になった。
ポルトガルは13日に行われたアイルランドとのワールドカップ予選に0-2で敗戦。
ロナウドは2点をリードされる展開のなか、後半15分に相手DFにエルボー(肘打ち)を見舞ったとして、VARを経て一発レッドカードを提示された。
その後、ロナウドは判定に対する不満をぶちまけながら、ピッチを去っていった。

ポルトガルは予選グループFで首位に立っているが、本戦出場を掴めるか、プレーオフに回るのかは、16日に行われるアルメニアとの最終戦の結果次第。
『Record』は、「前例のない退場処分によりロナウドは、3試合の出場停止処分を受ける可能性がある」と伝えた。
FIFAの規則では、暴力的行為は3試合の出場停止処分となる。そのため、もしポルトガルが予選2位でプレーオフ行きとなった場合、ロナウドはそのプレーオフに出場できない可能性がある。一方、ポルトガルがアルメニア戦でワールドカップ進出を決めたとしても、ロナウドは本大会で開幕2試合を欠場しうる。
そうしたなか、ポルトガル紙『A Bola』は、ロナウドは恥ずべきだと叱責していた。
「彼がキレるのはあることだ。だが、40歳という年齢と、自らこの雰囲気を作り出したという事実を考えると、奇妙な話だ。そして、最悪だったのは、肘打ちから退場までの茶番劇だ。
ポルトガルはワールドカップ出場権を得るためにアイルランドで勝利する必要があったが負けた。
最悪だったのは、ロナウドがやったこと。ポルトガル代表キャプテンの行動は遺憾だ。単に攻撃的なプレーだけではない。苛立ちのあまり、怒りを爆発させるのは、あってはならぬことだが、起こり得る。
ロナウドは40歳だ。水曜日の記者会見で、彼は対戦相手、アイルランド代表監督、そして観客を挑発することを敢えてした。自分自身で対処できない雰囲気を作り出したのだ。
しかし、最悪だったのは、あの反応、あの茶番劇だった。肘打ちを受けたアイルランド人選手がウソをついたというように泣き真似をしたり、退場処分を受けたのは自分のせいではなくスタンドのせいであるかのように観客に拍手をしてみせた。
ロナウドは間違っていた。せめて謝罪すべきだが、本当にすべきは恥を知ることだ」
肘打ちよりも、その後に見せたジェスチャーは、代表キャプテンとしてふさわしいものではなかったと指摘。
16日のアルメニア戦、そして、ロナウドの出場停止処分がどうなるのか大いに注目される。
著者:井上大輔(編集部)
