J1の川崎フロンターレは17日、元日本代表DF車屋紳太郎が、今季限りで現役を引退することになったと発表した。

車屋は1992年4月5日生まれの33歳。熊本県熊本市出身で、小学生時代からよく知る1歳年上の現日本代表DF、谷口彰悟の後を追うように大津高校、筑波大学と進学。迎えた2015年、ここでも谷口の1年後に同じ川崎でプロ入りした。

攻撃的な左サイドバックとして1年目からリーグ戦で30試合に出場すると、川崎がクラブ悲願の初タイトルを獲得した2017年から2年連続でJリーグベストイレブンに選出。この時期に日本代表としても4試合に出場している。

ただ、川崎が4-3-3のシステムへ移行した2020年以降、登里享平とのポジション争いで劣勢に立たされ、センターバックが主戦場に。またこの頃から怪我にも悩まされ、出場機会が減少していった。

リーグ戦出場は2024シーズンが3試合、今季も2試合。難しい状況の中で、現役引退を決断した車屋のコメントはこちら。

「2014年に特別指定選手としてフロンターレに加入してからの12年間、たくさんの応援をありがとうございました。川崎フロンターレでプロとしてのキャリアを始められたことを、今あらためて誇りに思っています。

ここ数シーズン、ピッチでなかなかチームの力になれず苦しい時間が長く続きました。どこかで区切りをつけなければいけない―― その思いが強くなり、この度引退という決断に至りました。

プロサッカー選手としての時間をこのクラブ一筋で過ごし、最後はフロンターレで終わりたいという思いが強かったです。

フロンターレで過ごした日々には、良いときも悪いときもありましたが、どんなときも温かく応援してくれたファン・サポーターの皆さんには感謝しかありません。多くのタイトルを仲間と共に勝ち取れたこと、そしてチームの歴史が変わる瞬間に立ち会えたことは、自分にとってかけがえのない財産です。

今シーズンも残り約3週間、フロンターレの一員としてサッカーができる時間を楽しみたいと思います。

これまで、どんな時も支えてくださったフロンターレサポーターの皆さん。ACLや代表選出時など、国内外を問わず応援してくださったすべての方々。そして、これまでのサッカー人生に携わってくださった皆様に、心より感謝しています。

12年間、本当にありがとうございました」

川崎フロンターレの次戦は30日(日)、今季のホーム最終戦でサンフレッチェ広島と対戦する。

筆者:奥崎覚(編集部)

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