先日、サンパウロに所属している元ブラジル代表MFオスカルが心臓発作によって倒れたことが大きなニュースとなった。
チェルシーや上海上港などで活躍したオスカルは、新たなシーズンに向けてのメディカルチェックでエアロバイクを漕いでいたところ、体調不良を訴えて地面に倒れてしまったとのこと。命に別状はなかったものの、これによって選手としてのキャリアは絶たれてしまったと伝えられている。
今回は『Vanguard』から「心臓の疾患によって引退を余儀なくされてしまった名選手たち」をご紹介する。
セルヒオ・アグエロ

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所属したクラブ:アトレティコ・マドリー、マンチェスター・シティ、バルセロナなど
世界でも最も優れた点取り屋の一人であったセルヒオ・アグエロ。リオネル・メッシの親友であることでも知られている。
マンチェスター・シティでのキャリアを終えた2021年夏、彼はバルセロナへの移籍を決断。メッシと入れ替わる形での加入にはなったが、新天地での活躍に期待が持たれていた。
ただ、それからわずかな試合に出場したあと、アラベス戦の途中に体調不良を訴えて交代。その後の検査で不整脈の問題が明らかになり、現役引退を余儀なくされた。
その影響によって2022年ワールドカップへの出場は不可能となったが、アルゼンチン代表が優勝したときには非公式サポーターとして同行しており、かつてのチームメイトとともにピッチで喜びを共有していた。
イケル・カシージャス

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所属したクラブ:レアル・マドリー、ポルト
スペイン代表として長く活躍したイケル・カシージャス。レアル・マドリーの伝説的なゴールキーパーとしても知られ、世界屈指のショットストッパーとして一時代を築いた名選手だ。
愛するレアル・マドリーを去った後はポルトガルの名門ポルトでプレーしていたが、2019年にはトレーニング中の心臓発作によって倒れてしまい、病院に運ばれた。幸いにして命に別状はなかったものの、長い経過観察が必要になった。
そして2020年夏にはポルトとの契約が満了となり、それをキッカケとして現役引退を表明。後に古巣のレアル・マドリーに復帰してアドバイザーや財団の副会長を務めつつ、メディアで解説者として精力的に活動している。
