上田綺世と渡辺剛が所属するオランダの名門フェイエノールトと、小川航基、佐野航大、塩貝健人が所属するNECナイメーヘンが23日のエールディヴィジ第13節で激突した。
現地でも日本人対決として注目を集めた一戦で、輝きを見せたのは、20歳のFW塩貝だった。
試合前に「(ここまで13ゴールの)上田さんが得点ランキングトップにいるので、彼に負けないように頑張りたいと思います」と『NOS』のインタビューで語っていた快足ストライカーは、後半23分から途中出場。
すると、2-2で迎えた後半39分に味方のクロスに頭で合わせて逆転ゴールを奪う。
さらに、後半アディショナルタイムには、相手GKがゴールマウスから大きく飛び出しているのを見ると、圧巻のロングシュートを叩き込んでみせた。
塩貝の2ゴールで勝ち越したNECが、格上相手に4-2の逆転勝利を収めている。
Highlights Feyenoord - N.E.C. | Eredivisie 2025-2026
www.youtube.com昨年夏に慶應義塾大学ソッカー部からNECへ加入した塩貝は、これで今シーズン5点目。
『Forza NEC』によれば、塩貝は「(小川と上田も出場したが)今日は自分が日本人ストライカーのなかで最高だった。航基とユセフ(エル・カチェティ)もいいストライカー。今シーズンは自分がスタメンになるはずだったので、(控えになったのは?)残念だった。いまはすでに5ゴールを決めている。悪くないけれど、最終的にはエールディヴィジで最高のストライカーになりたい」と試合後に語っていたそう。
塩貝は、この夏にオーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルク移籍が破談になった。当初、NECではスタメン起用されるはずだったが、体調不良で開幕戦を欠場するとその後は控えになっている。
チームメイトのチャロン・シェリーは「彼があの2ゴールを決めたのは本当に素晴らしい。ベンチにも先発できるほど優れた選手が揃っている。今日はチームの強さを証明できた。あんなに爆発力とスピードのあるストライカーはこれまで見たことがない。今日の彼はどれだけ優れた選手なのかを見せつけた。素晴らしいプレーだった」と塩貝に脱帽していた。
筆者:井上大輔(編集部)

