この夏にオランダの名門アヤックスに移籍した日本代表DF板倉滉。

188cmの長身ながら、守備的MFとしてもプレーできるほどの足元の技術も持っている。

アヤックスは国内リーグで最多優勝を誇る強豪だが、今シーズンは国内リーグでもUEFAチャンピオンズリーグでも低調。そのため、ジョン・ハイティンハ監督をわずか13試合で解任した。

そのアヤックスは、25日にCLでベンフィカと対戦。

CLでは開幕から4連敗で計14失点していたため、フレット・フリム暫定監督はメンバー変更を決断した。板倉をこれまでのセンターバックではなく、守備的MFとして先発起用したのだ。

『ESPN』は「今シーズンのアヤックスが守備的MFのポジションに苦労していることは周知の事実。夏に加入した板倉はこれまでこのポジションでプレーしたことはなかった。指揮官は、守備的安定性を提供するためにセンターバックを守備的MFのポジションで起用することを選択した」と試合前に解説していた。

ただ、新布陣で臨んだアヤックスは開始6分に失点。ボール保持率60%と相手を押し込んだものの、終了間際にも追加点を奪われ、0-2で敗れた。

『AjaxShowtime』によれば、試合後にフリム監督は、板倉を国内リーグでも守備的MFとして起用する可能性を示唆したという。

「間違いない。我々は、そのポジションでコントロールを維持しつつ、連携プレーができる選手を求めている。最終的に彼はいいパフォーマンスを見せた」

アヤックスは国内リーグでも13試合で19失点と守備に問題を抱えており、5勝5分3敗の6位と低迷している。そのため、攻守に貢献できる板倉を中盤の底で起用することにしたようだ。

Optaによれば、アヤックスが今シーズンの全コンペティションで喫した34失点のうち17失点はセットプレーによるもの(コーナーキックから6失点、間接フリーキックから3失点、PKで8失点)。

板倉は今後も守備的MF起用が続くのか注目される。

筆者:井上大輔(編集部)

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