今冬の移籍市場で、12年ぶりのJリーグ復帰はあるのだろうか。

元日本代表FW久保裕也は25日、6シーズンにわたり所属したMLS(アメリカ1部)のFCシンシナティを退団すると自身のInstagramで発表した。

現地メディア『Cincinnati.com』によると、久保は今季限りでクラブとの契約が満了となり、来季までの契約延長オプションは行使されないという。

現在31歳の久保は、2011年に京都サンガでプロデビュー。2013年にスイスの名門ヤングボーイズへステップアップすると、その後はベルギーやドイツでプレーした。

2012年に日本代表デビューを果たし、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下では主力選手として2018年ロシアワールドカップへの出場も期待されていたが、大会直前の同監督解任なども影響して本大会のメンバー入りは叶わなかった。

2020年にシンシナティへ入団して以降は、欧州で培った高い戦術理解と運動量を武器に、ユーティリティプレーヤーとしてチーム内で重宝されている。

日本代表では攻撃的なポジションを任されることが多かった久保だが、シンシナティではFW、攻撃的MF、ウィング、ボランチ、サイドバックなど様々なポジションでプレー。

今季は主に左ウィングバックで出場機会をつかみ、リーグ戦17試合に出場して1得点を記録した。

また久保は同クラブで公式戦146試合に出場しており、この出場試合数はクラブ史上最多出場記録だという。

インスタグラムの投稿では「シンシナティは、私だけでなく家族にとっても『ホーム』のように感じられる場所でした。友情を築き、忘れられない瞬間を共有し、ピッチ内外で大きく成長することができました。ファンの皆さん、チームメイト、スタッフ、そしてコミュニティ全体の皆さんへ、(入団)初日から私たちに示してくれた愛情、サポート、優しさに感謝しています」と、感謝の気持ちを伝えた。

この投稿のコメント欄では、「あなたは本当に素晴らしかった。スタジアムであなたの名前を叫ぶのが隙でした!」「クラブのレジェンド!ユウヤありがとう!」など、別れを惜しむファンの声が多く寄せられた。

今月で32歳となる久保。今冬の去就に注目が集まる。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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