J2のジュビロ磐田は21日、2026年からのJリーグシーズン移行に伴い、新シーズン開幕前の夏季トレーニングキャンプを、沖縄県糸満市で実施すると発表した。
さまざまな議論の末に、2026年からシーズン移行することを決断したJリーグ。これまでの「2月開幕」から「8月開幕」に変更されることで、プレシーズンも半年ズレることになる。
このため、各地でキャンプの誘致活動が行われており、すでにセレッソ大阪が北海道東川町、名古屋グランパスが北海道苫小牧市、FC東京が北海道白老町でキャンプを実施することを表明している。
寒い時期から暑い時期に変わるため、やはり北海道を筆頭に北日本の涼しい地域が人気だ。
そうしたなか、磐田がキャンプ地として選択したのは、沖縄県の糸満市。Jリーグでも名門として知られる彼らは例年、鹿児島県でプレシーズンキャンプを実施していたため、より南へ移ることになった。
その理由についてクラブは以下のように説明している。
「糸満市は、沖縄本島南端に位置し、漁業や農業が盛んな伝統ある街です。歴史・文化行事が今も色濃く残り観光地としても親しまれています。那覇空港から車で約20分のアクセスで、観光客や関係者が訪れやすい環境です。
加えて、2025年の夏は、猛暑日(最高気温35度以上)を一度も記録せず、例年に比べて涼しい夏となりました」
今年の夏、糸満市ではなんと猛暑日を一度も記録しなかったとのこと!
近年、記録的な暑さに見舞われている夏の日本列島だが、その中で、千葉県勝浦市など地形の影響による思わぬ“避暑地”が注目を集めている。糸満市もそうした地域の一つのようだ。
この決定を受けて、糸満市も「本市にとって大変光栄なことであり、市民一同、心から歓迎と喜びを表明いたします。この記念すべきキャンプを成功させるため、市を挙げて万全の受け入れ体制を整え、選手の皆さまが最高の環境でトレーニングに打ち込めるよう、全力でサポートしてまいります」とコメント。
チームのスケジュールや公開練習、実施予定のイベントなどの詳細は、決定次第、ジュビロ磐田の公式サイトおよび糸満市ホームページで発表される。
筆者:奥崎覚(編集部)
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