この夏にアーセナルを退団した日本代表DF冨安健洋。
188cmの長身ながらスピードとテクニックを兼ね備え、ディフェンスラインならどこでもこなせるユーティリティ選手として重宝されていた。
だが、近年は度重なる怪我に苦しんでおり、昨シーズンはわずか6分しかプレーできなかったこともあり、1年残っていた契約を解除することになった。
膝の故障からの復帰を目指している冨安は現在無所属となっている一方、アーセナルは好調だ。
プレミアリーグ12試合でわずか6失点という鉄壁の守備力を誇り、首位を快走しているのだ。
そうしたなか、プレミアリーグのレジェンドでもある元イングランド代表FWアラン・シアラーは、『Betfair』で、アーセナルについてこう語っていたそう。
「彼らが最強のチームを持っていることは疑いようがない。怪我人もいたが、出てくる選手の質を考えれば、そうは考えられないだろう。
ノニ・マドゥエケは欠場していたが、週末に復帰すると、ミッドウィークにゴールを決めた。
冨安がいなくなると、リッカルド・カラフィオーリがやってきた。そして、彼もいなくなると、ガブリエウ・マルティネッリが入ってゴールを決めた。これは彼らが本当に強いチームを持っていることの証だ。
現時点でアーセナルは圧倒的。UEFAチャンピオンズリーグでも国内リーグでもね」
23歳のイタリア代表DFカラフィオーリは、冨安が負傷した2024年夏にアーセナルが獲得した選手だ(マルティネッリはブラジル代表FW)。
シアラーは、アーセナルは守備的ユーティリティだった冨安がいなくなった後もそれをカバーする人材がいるとして、選手層の厚みとチーム力を讃えていたようだ。
実際、アーセナルは、CLでも唯一の開幕5連勝でリーグフェーズ首位に立っている。
現在、プレミアリーグで首位アーセナルと2位チェルシーとの勝点差は6ポイント。12試合時点で首位と2位との勝点差が6ポイント以上だったのはこれまで6度あり、その時点で首位だったチームがすべて優勝しているとか。
筆者:井上大輔(編集部)
