小川航基、佐野航大、塩貝健人の日本人トリオが所属するオランダ1部NECナイメーヘン。
今シーズンはリーグ開幕13試合でリーグ2位タイの33得点を奪っている。
そのなかで、20歳の塩貝は5ゴールをマーク。彼は慶應大学ソッカー部出身の快速フォワードだ。
加入1年目の昨シーズンは公式戦5ゴールとブレイクし、この夏にオーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクへの移籍が決まりかけたものの土壇場で破談。
残留することになったNECではスタメンに固定されるはずだったが、体調不良で開幕戦を欠場して以降は控えが続いている。ここまでの5ゴールは全て途中出場から決めたもの。
ただ、NECのディック・スフリューデル監督は、『スーパーサブ』とは呼びたくないそう。『Forza NEC』によれば、指揮官は、塩貝についてこう語ったという。
「(選手交代を行うため)試合は始まり方と同じ形で終わることは決してない。それがこのチームの強みになっている。
健人はすでに交代出場で5ゴールを決めているが、先発出場ではまだ決めていない。最終的には、すべての選手にプレーできると感じてもらいたい。
毎日、彼は改善に取り組んでいる。我々は彼が先発の機会を得た際に最大限に発揮できるように準備を整えさせようとしている。スタッフとして我々は健人のキャリア全体を見ている。努力やメンタリティではなく、サッカー面だ。そこに成長を感じている。彼は先発に近づいている」
塩貝が今シーズンのリーグ戦で先発起用されたのは1試合しかない。ただ、『スーパーサブ』扱いすると、それは控えを意味することにもなる。
監督としては選手全員に先発のチャンスがあると感じてほしいことから、そういった扱いはあえてしたくないようだ。
筆者:井上大輔(編集部)
