世界的強豪であるリヴァプールで3年目を迎えた日本代表MF遠藤航。
アルネ・スロット監督のもとで今シーズンも控え起用が続いている。
昨シーズンはプレミアリーグ優勝を果たしたリヴァプールだが、今シーズン途中から深刻な不調に喘いでいる。
問題になっているのは守備面だ。6勝6敗の13位となっているプレミアリーグでは12試合で20失点。3連敗となった最近の公式戦3試合では計10失点を喫している。
『Liverpool Echo』によれば、リヴァプールは中盤の脆弱性を露呈しているため、遠藤をより重要な役割で起用すべきという声がサポーターから挙がっているという。
遠藤は今シーズン、まだ7試合で計235分ほどしかプレーしていない。
ただ、スロット監督は、オランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフを信頼しており、遠藤の先発抜擢は考えていないようだ。遠藤のプレータイムが少ないことについて聞かれると、こう説明していたという。
「個人については話したくないが、聞かれるなら、彼はライアンと同じポジションにいるということだ。ライアンはチーム全体のなかで最悪のプレーをしているわけではない。
あそこはライアンのベストポジションであり、ワタ(遠藤)にとってもそれは同じ。ボーンマス戦で彼を右サイドバックとして起用した際、私は批判された。
ライアンはシーズンを通じて、フィットしている数少ない選手のひとり。それが答えだ。
好ましくない理由で我々は多くの異なるラインアップを組んできた。全員が起用できる状態ではなかったからね。(負傷があった?)ワタとジョー・ゴメス以外は全員を一貫して起用してきた」
23歳のフラーフェンベルフは、190cmの長身MF。守備力が武器の遠藤と比べると、より攻撃面で貢献できるタイプ。
スロット監督は、現時点で遠藤とフラーフェンベルフの序列を変える考えはないようだ。
筆者:井上大輔(編集部)
