Jリーグも佳境を迎え、各クラブの来季に向けた補強が活発化している。
スコットランドメディア『Press and Journal』によると、同国1部アバディーンに所属するオーストラリア代表FWクシニ・イェンギが、1月の移籍市場でクラブを退団し、日本を含む海外の複数クラブと接触を始めたという。
現在26歳のイェンギは今夏、イングランド2部のポーツマスを退団してアバディーンに加入。2年契約を締結したが、シーズン序盤の不振の中で存在感を示せず、20試合中7試合でメンバー外になるなど戦力外に近い扱いを受けている。
9月以降は出場機会が激減し、今季はここまでリーグ戦9試合で1得点にとどまる。
同メディアによると、イェンギは「チーム不振のスケープゴートにされた」と感じており、クラブとの関係性も冷え切っている模様。
ポーツマスの新スポーツディレクターであるルッツ・ファンネンシュテール氏との話し合いでは、退団の方向性が確認され、クラブ側も高給取りであるイェンギの放出に前向きな姿勢を示しているという。
すでに日本やアメリカ、欧州の複数クラブがイェンギの獲得に興味を持っており、来年行われるワールドカップに向けてオーストラリア代表への復帰を目指す同選手にとって、Jリーグへの移籍は現実的な選択肢の一つだ。
アバディーンでは本来の輝きを失っているイェンギだが、190センチの長身を生かしたヘディングシュートやポストプレーは魅力的で、オーストラリア代表ではこれまで公式戦11試合6得点と結果を残している。
日本からのオファーについて、具体的なクラブ名などは明らかになっていないものの、来季に向けて前線のパワー不足を解消したいJリーグクラブにとっては魅力的な獲得候補になるだろう。
筆者:江島耕太郎(編集部)
