[J1第38節、柏レイソル 1-0 FC町田ゼルビア、12月6日、千葉・三協フロンテア柏スタジアム]

柏は町田に1-0で勝利したが、首位の鹿島アントラーズが勝ったため勝ち点で上回れず、14年ぶり2回目の優勝を逃した。

この日、3バックの中央で先発した日本代表DF古賀太陽は、鋭い読みからのボールカットと身体を張った守備でチームの勝利に貢献。

今季リーグ戦全38試合に出場してチームをけん引してきた柏のディフェンスリーダーが、この試合、そして今季のここまでの戦いぶりについて語った。

画像: この日、キャプテンマークを巻いてフル出場した古賀(写真 浅野凜太郎)

この日、キャプテンマークを巻いてフル出場した古賀(写真 浅野凜太郎)

古賀がリーグ準優勝の結果を知ったのは、試合終了後にベンチへ下がったタイミングだった。

チームメイトに鹿島が2-1で勝利したことを聞いたという。

同選手は「複雑でしたけど、勝ってその結果を知れたので、悔しさとやりきった思いが両方ありました。だけど、やっぱり時間が経つにつれて悔しいなと思います。過去の試合を振り返ってみても、あのときこうしてればとか、いろいろ考えたりもするので、悔しさの方がありますね」と率直な思いを吐露した。

柏はこの試合で勝利し、鹿島が負ければリーグ優勝が決まっていた。

だが、首位に立つ鹿島が常勝軍団の意地を見せた。

「悔しいですね。しかも差が1ポイントしか離れていないところが、より悔しく感じます。一つ、一つのプレーを振り返ってみるときりがないんですが、それは来シーズンにつなげないといけない。シーズンを通して見たら、鹿島がずっと上位にいたわけで、そこは鹿島がふさわしかったということに尽きる気がします。しっかり(結果を)受け入れながら、来年一番上(の順位)に入るためにも、この経験をしっかり生かしたいと思います」

画像: チーム年間MVPを受賞した古賀(写真左 浅野凜太郎)

チーム年間MVPを受賞した古賀(写真左 浅野凜太郎)

古賀は今季、リーグ戦38試合出場を達成。ピッチ上で闘志を見せながら、優勝争いをするチームを鼓舞し続けた。

同選手の貢献はサポーターからも高い評価を受け、この日の試合後にはチーム年間MVPを受賞した。

だが、MVPに輝いた感想を尋ねられた古賀は「申し訳ない」と答えた。

「“違うもの”を掲げたかったので、そこは悔しい思いがあります。サポーターの皆さんの反応を見ていても、悔しさがあるのかなと感じました。期待に応えられず、申し訳ない気持ちです。ただ、年間MVPはいままで取ったことがないですし、評価してもらえたことは自信にしていいのかなと」

悔しさをにじませつつ、自身のパフォーマンスに手応えも感じた古賀。

次項では、古賀の尊敬する先輩との対戦を振り返る。

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