今シーズンからオランダの名門アヤックスでプレーする日本代表DF板倉滉。
アヤックスはオランダリーグ史上最多優勝を誇る強豪だが、今シーズンは守備に問題を抱えるなど低迷している。
ジョン・ハイティンハ監督が13試合で解任された後、フレット・フリム暫定監督体制下になると板倉は守備的MFとしての起用が続いている。
アヤックス5連敗中だったUEFAチャンピオンズリーグで、10日のカラバフ戦に4-2で勝利して、ようやく初白星を手にした。
板倉はこの試合でも守備的MFとして起用されたが、格下相手に2失点したこともあり、現地では辛辣な評価もあるようだ。
オランダ人名物記者ヴァレンタイン・ドリーセンは、『De Telegraaf』のポッドキャストで、板倉についてこう指摘していたそう。
「彼はサッカーができない。相手の先制点がそれを証明したように守備もできない。
(板倉を評価する声もあるが)彼はとてもよかったか?
彼はそこで何度かプレーしたが、例えばフローニンヘン戦では多くのチャンスを許した。
もし、板倉を救世主だというなら…アヤックスにとって一時的であることを願う。なぜなら、あのポジションであれほどできることが少ないなら、長期的成長はできないだろうからね」
板倉はアヤックスの”6番”としては物足りないと感じているようだが、そもそも本職はセンターバックであり、チーム事情での起用にもかかわらず、そこまで求めるのは酷にも思える。
『Voetbal International』によれば、フリム暫定監督は、相当な批判に晒された板倉を擁護していたという。
「滉はボールを持ったときにできることがやや少なかったかもしれない。ただ、彼は落ち着きをもたらしてくれた。チームメイトにも注意を配っている。毎試合スターになれるわけではない」
板倉は、役割を果たしたと評価していた模様。
アヤックスはあと3試合で今年の戦いを終える。フリム監督の指揮はウィンターブレイクまでとされており、来年からは新監督がチームを率いる可能性がある。
筆者:井上大輔(編集部)
