J1の川崎フロンターレは18日、DFファン・ウェルメスケルケン・際(31)が契約満了により退団することを発表した。
際は1994年6月28日生まれの31歳。オランダ人の父と日本人の母の間に生まれ、2歳の時に日本へ。ヴァンフォーレ甲府のアカデミーで高校生までを過ごした。
高校卒業後に単身ヨーロッパへ渡り、2015年にオランダでプロデビュー。その活躍が話題になり、2016年にはリオデジャネイロ五輪出場を控えたU-23日本代表に招集され、トゥーロン国際大会(現モーリス・レベロ)などに出場した。
昨年1月、渡米した元日本代表DF山根視来(現LAギャラクシー)の後釜として川崎へ加入。“逆輸入”の形でJリーグ初参戦となった。
2シーズンで公式戦70試合4得点を記録したが、チームは2年連続でJ1リーグ8位に。川崎は際との契約を更新しない決断を下した。
際はクラブのリリースで「多くのタイトル獲得、ACL青覇など、共に成し遂げたかった」「とても悔しく辛い気持ち」と語り、自身のSNSでも「正直気持ちの整理はついていません」と率直な心情を綴っていた。
以下、クラブに掲載された際のコメント。
「2024年から2年間、たくさんの応援とサポートをありがとうございました。
こんなにも早くフロンターレファミリーの皆さんにさよならを伝えなければいけなくなるとは思っていませんでした。多くのタイトル獲得、ACL青覇など、共に成し遂げたかったことばかりで、とても悔しく辛い気持ちです。
ですが、この2年間で一緒にプレーさせていただいた本当に素晴らしい選手たち、日々の成長を全力で支えてくれた監督、コーチ、メディカル、スタッフの皆さん、どんな時でもすべてを出し切って応援し続けてくれたサポーターの皆さん、すべての方々に本当に感謝しています。そして皆さんは私の選手人生における宝物です。
自分の信念でもある至誠を尽くし、選手としてより成長して結果を出していくことだけが皆さんにできる恩返しだと思っているので、どこに行っても今後も応援をよろしくお願いします。
フロンターレファミリーの幸せを願っています。
Sai 31」
また、Instgramに投稿したメッセージは以下の通りとなっている。
「リリースにあった通り、契約満了に伴い、川崎フロンターレを退団することになりました。
正直気持ちの整理はついていませんが、思い出されるのは本当に素晴らしい選手達、監督コーチ陣、メディカル、チームに関わってくださっていたスタッフやボランティアの方々との、濃く充実した日々ばかりです。2年間という短い期間でしたが、本当に素晴らしい時間、サポートをありがとうございました。
まだ皆さんと成し遂げたかった事ばかりですが、この気持ちを糧に、さらに選手として成長し、これからも皆さんに応援してもらえる選手であれるよう、日々至誠を尽くして頑張ります。
今後とも応援宜しくお願い致します。
川崎フロンターレ、突き進めよ勝利へ」
筆者:佐伯洋(編集部)
