日本代表MF堂安律が今シーズンからプレーするフランクフルトは、これまでも高原直泰氏、稲本潤一氏、長谷部誠氏、鎌田大地ら日本人選手たちが所属してきたドイツの名門だ。
そのフランクフルトは、19日にJ2のロアッソ熊本から神代慶人(くましろ けいと)を獲得したと発表した。
神代は2007年生まれの18歳。地元生まれの生え抜きFWとして、2024年にはJ2で5ゴール、2025年もJ2で8得点を記録した期待の逸材だ。2024年にはJ2最年少ゴール記録(16歳と5カ月5日)も更新した。
ただ、熊本は、今シーズンのJ2で18位となり、来シーズンのJ3降格が決まっていた。
彼は熊本の公式サイトを通じて、このようなメッセージを出している。
「このたび、アイントラハト・フランクフルトに完全移籍することを決断いたしました。生まれた時から熊本で育ち、10歳の時にロアッソ熊本ジュニアに加入しました。
そこからロアッソ熊本で過ごした8年間、いろんな方々に支えられ、助けられてプロ契約や世代別代表にも選ばれることができました。
ロアッソ熊本の選手になり、熊本を代表するサッカーチームでプレーすることにとてもワクワクしてました。最初はなかなか試合に出れなかったり、怪我に苦しめられたり、いろんなことがありました。
しかし、どんな時でもアドバイスをくださる素晴らしいスタッフ、チームメイト、ファン・サポーターの方々に熱い声をかけてもらったり、いつも優しく接してくれた先輩方は全て僕の大切な宝物です。
今回の移籍はとても難しい決断でしたが、自分の夢を達成するために移籍という決断をしました。これからはアカデミー選手の目標となれるように世界で闘ってきます。8年間ありがとうございました。行ってきます。」
神代は1月1日付でフランクフルトに加入し、長谷部誠氏がコーチを務めるU-21チームで主にプレーする予定。
なお、フランクフルトは前日に19歳のDF小杉啓太をユールゴーデンから獲得したばかり。
神代は背番号36、小杉は背番号26が入ったフランクフルトのユニフォームを手に代理人とともに写真も撮影している。
筆者:井上大輔(編集部)
