日本代表と2026年ワールドカップで対戦することになったオランダの国内リーグでは多くの日本人選手が活躍している。
好調なのが、NECの塩貝健人だ。20歳の彼は慶應大学ソッカー部出身の快足フォワード。
今シーズンは公式戦9ゴールを記録しており、リーグ戦の7得点はすべて途中出場から奪ったもの。日本代表の小川航基と佐野航大も所属するNECをスーパーサブとして支えている。
かつてオランダの名門フェイエノールトでプレーし、監督も務めた元オランダ代表マリオ・ベーンは、『ESPN』の番組で、塩貝についてこう話していたという。
「塩貝は20歳だが、出場時間数からすると、文句なしのナンバーワンである小川よりも多くのゴールを決めている。
アグエロのようなタイプのストライカーだ。上背はないが、とてもスピードがあり、驚くほど高くジャンプできる。
また、ボールを持っていない時でも非常に優れたサッカーをしており、フリーランができる。スーパータレントだ。
まだ20歳ながら、NECも彼の才能に非常に感銘を受けている。もちろん、日本代表では文句なしのナンバーワン(小川)が上田綺世とともに彼の前に立ち塞がっている。だから、彼にとっては非常に難しい。しかし、彼は信じられないほどのスピードとゴール嗅覚で相手を抜き去る。だから、リーグ11試合で7ゴールを決めている。
彼は夏にレッドブル・ザルツブルクへ移籍できたはずだった。(それが破談になったが)NECは彼に大きなポテンシャルを見出していたため気にしなかった。彼はすぐに超ビッグクラブへ移籍できる選手になるだろう」
NECでは今シーズン6得点の日本代表FW小川がレギュラーで、塩貝は彼の控えという立場になっている。
それでも、塩貝は元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロのようなストライカーだと絶賛。なお、アグエロは身長173センチほどだが、塩貝は180センチほどあるはず。

セルヒオ・アグエロ
また、塩貝はこの夏にオーストリアの強豪ザルツブルクに移籍金400万ユーロ(約7.3億円)で移籍するはずだったが、土壇場で破談。本人はそれに対する不満を口にしていたが、この活躍を続ければ、ビッグクラブへの移籍もありえるかもしれないとのこと。
日本代表のFW陣は上田と小川が当確だが、3番手が不透明な状況にある。今後、塩貝がそこに名乗りを上げる可能性もあるはずだ。
筆者:井上大輔(編集部)
