J1の浦和レッズは23日、DF宮本優太が、京都サンガF.C.への期限付き移籍から復帰することになったと発表した。
宮本は1999年12月15日生まれの26歳。東京都練馬区出身で、流通経済大柏高校から流通経済大学を経て、2022年に浦和レッズでプロ入り。2023年1月から半年間は、ベルギー2部のデインズでプレーした経験を持つ。
2024年から大学時代の恩師、曺貴裁監督率いる京都サンガに期限付き移籍で加わると、シーズン途中からレギュラーに定着。身長171cmながらセンターバックとして活躍し、2年目の今季も33試合に出場、チームの3位躍進に大きく貢献した。
以下は、浦和復帰を決断した宮本のコメント。
浦和レッズ公式
「3年ぶりに、このクラブへ復帰することになりました。
まずは、再びこの場所に戻ってくることができたことを、心からうれしく思います。今の自分には、たとえ微力であっても、浦和を変える力があるのではないか。そう信じ、この決断をしました。
2年間、クラブの外から浦和を見てきました。それは、中にいたときには決して見えなかった景色でした。その中で改めて感じたことは、浦和というクラブはやはり勝ってこそのチームだということです。
勝って浦和を証明する。浦和を証明して勝つ。
ファン・サポーターのみなさま、選手、監督・コーチングスタッフ、そして浦和を愛する浦和ファミリーのみなさまと共に、再び頂点を目指せるよう、一日たりとも無駄にせず、初日から全力で取り組んでいきます。
全力で頑張りますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。
2年越しとなりましたが、ただいま」
京都サンガF.C.公式
「2年間、本当にありがとうございました。
京都に来る前の自分は、「自分とは何なのか」が分からず、前を向くことも、サッカーに対する情熱も失いかけていました。そのような中で、曺さんとのご縁があったとはいえ、移籍が実現したことに対し、強化部の皆様をはじめ、フロントスタッフの皆様には感謝の気持ちしかありません。
ここで過ごした2年間は、私の人生においてかけがえのない時間となりました。自分ひとりの力では、ここまで這い上がることはできなかったと思います。
これまで経験したことのない挑戦をする中で、決して良く思われなかったこともあったかもしれません。それでも、応援してくださるファン・サポーターの皆様、支えてくださったスタッフの方々、そして共に戦った選手たちのおかげで、自分は大きく成長することができました。
選手である以前に、人として大切にすべきものを改めて認識できた2年間でした。2025シーズンは、目標としていた優勝には届かず悔しさも残りましたが、新しい歴史に名を刻むことができたことを、心から嬉しく思っています。
この広いようで小さな世界の中で、いつかまた必ず皆様とお会いできる日が来ると信じています。その際は、またよろしくお願いいたします。
これからの京都サンガF.C.、そして京都サンガファミリーの皆様の未来が、明るく素晴らしいものになることを心より願っております。また会いましょう」
宮本は子どもの頃から走力自慢で、今季はディフェンシブサードでのスプリント回数を表す公式データ「Dtスプリント回数」でJ1最多の328回を記録。
DFラインを広くカバーする26歳が、引き続きマチェイ・スコルジャ監督が指揮を執る浦和レッズでどのように起用されるのか注目したい。
筆者:奥崎覚(編集部)
試合だけでなくユニフォーム、スパイク、スタジアム、ファン・サポーター、カルチャー、ビジネス、テクノロジーなどなど、サッカーの様々な面白さを発信します。現場好き。週末フットボーラー。

