J2のいわきFCは22日、今季まで水戸ホーリーホックでスプリントコーチを務めていた定道大成氏が2026シーズンよりスプリントコーチに就任することになったと発表した。

J2では今季、水戸ホーリーホックが大躍進。就任2年目の森直樹監督もと勝点を積み重ね、ついにJ2初優勝とJ1初昇格を成し遂げたことは記憶に新しい。

そんなチームのパフォーマンスを支えた一人が定道氏だ。埼玉西武ライオンズやHondaの陸上競技部やソフトボール部などで指導経験を持つ29歳は、2024年に水戸にスプリントコーチに就任。チームの“走り”を強化してきた。

クラブ悲願のJ1昇格により、水戸でのさらなる飛躍が期待されていたが、定道氏は、師匠である秋本真吾氏のスプリントコーチ退任を受け、いわきFCへの移籍を決断した。

以下は定道氏のコメント。

いわきFC公式

「いわきFCのフットボールは『90分間止まらない、倒れない』魂の息吹くフットボール。これを実現するために、スプリントトレーニングは欠かせません。

僕の師である前スプリントコーチの秋本真吾さんが、Jリーグ初のスプリントコーチとしていわきFCに就任したのは2022年。クラブとしても、Jリーグ初挑戦の年でした。

就任初年度にJ3優勝、J2昇格を決め、日本サッカー界に大きなインパクトを残しました。秋本さんは、いわきFCというクラブの歴史の中で間違いなく欠かせない人物であり、多くの歴史を塗り替えてきた一人です。

その後任という重要な役目は、誰にでも務まるものではないことは分かっています。そんな中、「後任を僕に託したい」と言ってくれました。

この瞬間、僕がサッカー界にスプリントコーチとして何をもたらせるのか、そして何をもたらさなければならないのかを考えました。

スプリントコーチが、どのクラブにも存在する世界を創り上げたい。スプリントトレーニングを通して、サッカー界をより良くしていきたい。

これを実現するためには、いわきFCでスプリントコーチをやることに意味があると思います。

僕は、スプリントコーチになるまでも、なってからも、チャレンジすることだけを考えてやってきました。そして、これからもチャレンジをやめません。

いわきFCは、今年でクラブ創設10年を迎えました。そして、また新しい歴史を刻む10年が待っています。

実現したい世界を創るために、いわきFCとともにチャレンジします」

水戸ホーリーホック公式

「この度、いわきFCに移籍をさせていただくことになりました。

僕がスプリントコーチに就任させていただいたのは2年前の2024年シーズンから。初年度は残留争いも経験し、スプリントトレーニングもうまくいかない日々が続きました。この悔しい思いを必ず果たす思いで今シーズンに挑みました。

森監督が掲げたスローガンである『やりきる 走りきる 勝ちきる』その中の『走りきる』をスプリントコーチとして背負い今シーズンは闘いました。

そしてJ2優勝、J1昇格。スプリントコーチとしてこの結果に貢献できたこと、水戸ホーリーホックの歴史に新たなページを刻めたことを嬉しく思います。

水戸ホーリーホックは本当に大好きなクラブです。たくさんのチャレンジをさせていただきました。

僕はスプリントコーチになるまでも、なってからもチャレンジをやめたことはありません。スプリントコーチとして新しいチャレンジをします。

2年間、温かく見守ってくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。J1という大きな舞台でのチャレンジ、応援しています」

昨季J2で9位だったいわきFC。なお、スプリントコーチを退任した秋本氏だが、来季からいわきFCのスプリントアドバイザーに就任することが発表されている。

筆者:奥崎覚(編集部)

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