今季、11年ぶりに復帰したJ2において、残り3節で残留圏まで勝点7差という状況から奇跡的な残留劇を成し遂げたカターレ富山。
そのユニフォームサプライヤーであるゴールドウインが20日、明治安田J2・J3百年構想リーグおよび2026-27シーズンの新ユニフォームを発表した。
「サッカーを通じて、青少年の健全育成やスポーツの振興、地域の活性化などに貢献し、ふるさと富山が一層元気になることを目指す」というクラブの運営方針を掲げるカターレ富山。
『THE NORTH FACE』『HELLY HANSEN』といったブランドで知られるゴールドウインもまた、同じように、スポーツやアウトドアの領域を中心に人々の新たな挑戦を支え、「子どもたちの可能性を引き出し、美しい未来を形づくるための閃きと機会を提供する」というビジョンを掲げている。
その共通する理念のもと、ゴールドウインは2008年のチーム誕生時から、ユニフォームサプライヤーとしてチームのサポートを続けてきた。
今回のユニフォームは、ゴールドウイン創業の地である富山本店で製造した、富山の自然を象徴する力強いデザインと高い機能性を兼ね備えた一枚だ。

『富山を背負え。』をコンセプトに、冬の立山連峰を形づくる3つの青、海の深い青・山肌を包む淡い青・空の澄んだ青を採用。
富山に生きる人々のアイデンティティであるこの色をまとうことは、富山を背負い、どんな状況でも前へ進むカターレ富山の覚悟を意味している。
胸元のラインは立山連峰の稜線をなぞるように設計され、選手やサポーターが横一列に並ぶと雄大な立山連峰が現れる。

そして、今季からホームユニフォームの胸には、「YKK」の文字が入ることに!母体チームの一つであるYKK APサッカー部がまだYKKサッカー部だった2003年以来、実に23年ぶりの復活となる。

これまで入っていたアルミサッシ大手「YKK AP」のロゴも、アウェイユニフォームの胸スポンサーとして継続。ちなみに、世界最大のファスナーメーカーであるYKKは、創業者の吉田忠雄氏が富山県魚津市出身。現在も黒部市に大規模な生産拠点を持っている。
なお、ユニフォームの【広告の表示】に関するJリーグ規定は、近年大幅に緩和。
現在は「1stユニフォーム、2nd ユニフォーム、3rd ユニフォーム、記念ユニフォーム、大会別ユニフォーム等のユニフォームの種類毎に、異なる広告を表示することができる。また、フィールドプレーヤーとゴールキーパーのユニフォームとで異なる広告を表示することができる」として、ユニフォームごとに異なる広告を表示できる。
筆者:奥崎覚(編集部)
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