17季ぶりのJ1復帰を果たしたジェフユナイテッド千葉が、明治安田J1百年構想リーグに向けて動きだした。
新加入選手たちも合流し、J1での戦いに向けて期待が高まる中、人一倍の覚悟を持っている選手がいる。昨季途中にJ2のFC今治に期限付き移籍していたMF安井拓也だ。
千葉に復帰した安井は「結果がすべて」と今季の目標を語った。
思うようなプレーを披露できずに苦しんだ前半戦
「自分はこのまま終わってしまうのか」
安井はプロサッカー選手としての危機感を抱いていた。
昨季のJ2最終節で対戦した千葉と今治。同試合は千葉にとってJ2優勝とJ1復帰の可能性を持つ重要な試合だった。だが、当時今治に期限付き移籍していた安井は、まともに試合を観られなかったという。
「正直、複雑な気持ちだったので、最終節は観たかったけどほとんど観ていません。そのときに所属していたのは今治だったし、どっちに頑張ってほしかった」
昨季よりJ1・FC町田ゼルビアから完全移籍で千葉に加入した安井。第3節のモンテディオ山形戦(3○2)で約9カ月ぶりに大ケガから復帰してピッチに立つと、試合後には思わず涙を流した。
千葉ではリーグ戦7試合に出場。第6節ヴァンフォーレ甲府戦(2○1)では、後半アディショナルタイムにチームを救う劇的な決勝点を挙げ、負傷の影響を感じさせないプレーを披露しているように思えた。

安井(写真:浅野凜太郎)
しかし、本人の感触は違ったようだ。
「正直なところ、千葉でプレーしていた前半戦はリハビリ明けということもあって、自分が思うように動けなかった。自分がどういうプレーをしたらいいのか迷っていたときもありました。試合にもあまり出られなかったので…」と苦悩を明かした。
それでも試行錯誤を続けたが、決定的な出来事が昨季J2第24節のいわきFC戦(2-2)で起きた。
ボランチで先発出場した安井だったが、前半43分にいわきMF柴田壮介にワンツーでボックス内に侵入されると、そのまま同選手に得点を奪われてしまった。全体的に見れば決して悪いパフォーマンスではなかったが、ハーフタイムで交代。リーグ戦12試合ぶりとなる先発出場のチャンスだった。
「久しぶりに出たあの試合の失点シーンを思い出す」と悔しさを口にした安井は、「思い描いてたプレーができないと感じていたので、場所を変えて挑戦するタイミングだ」と、同試合を最後に今治への期限付き移籍を決断した。
