多くの日本人選手がプレーするオランダ1部リーグ。

かつて日本代表DF菅原由勢(現ブレーメン)が活躍し、現在は毎熊晟矢が所属するAZに新たな日本人選手が加入した。

J1のRB大宮アルディージャからU-23日本代表DF市原吏音を獲得することが決まったのだ。

AZと2031年6月末までの契約を結んだ市原は、新天地で背番号18を背負う。

20歳の市原は身長187センチのセンターバックで、PKキッカーとしても優れている。

大宮では10代で副キャプテンに指名されるなど、各世代代表でもキャプテンマークを巻いてきたキャプテンシーも兼備している。また、イケメン選手としても知られるが、高校3年1学期の成績が学年全体308人中1位だった秀才でもある。

市原はAZ移籍に伴い、大宮を通じて、1000字を超える長文メッセージを出した。

「大宮の街に生まれ、大宮の街で育ち、このクラブと共に人生を歩んできました。兄貴の背中を追い6歳の頃にスクール生としてこのエンブレムをつけ、10歳からアカデミーに入り今に至るまで約15年間、選手としても、人としても育ててくださり、本当にありがとうございました。

『少しではなく、かなり僕の話をさせてください』

このたび、AZアルクマールに移籍することになりました。自分は、物心ついた時にはすでに生活に大宮アルディージャがありました。毎週のようにNACK5スタジアム大宮に足を運び試合を観ていました。しかし時が経つにつれ、いつしか観る人から観られる人になっていました。JリーグデビューもNACK5スタジアム大宮でした。デビューを飾った時の感動、興奮、高鳴り、何にも変えられない喜びは今でも忘れないし、この先も忘れることはないと思います。

J3に落ち、J2に這い上がって闘い抜く上で、いつのタイミングが1番いいのだろうとずっと考えていました。同世代の選手が、次々と世界に挑戦する姿を見ていて、羨ましさと悔しさがあったのも事実です。周りの方々からいろんな言葉をかけていただき、相当悩んでいた時期もありました。もしかしたら、アカデミー育ちだからという情や責任感から移籍をせずに大宮に残っていると思っていた人がいるかもしれません。それは全く違くて、自分はこのクラブが1番成長できると思ったし、このクラブが1番自分の夢から逆算した時に適してると信じていたし、なによりこのクラブが大好きだから毎回自分の意志で残る決断をしてきました。

だから、今回も自分の意志で海外に挑戦することを決めました。これまで支えてくれた家族、友人、大宮流星、アルディージャのアカデミースタッフ、トップチームでかかわっていただいた監督はじめコーチ陣、チームメート、メディカルスタッフ、食堂のみなさん、そして、ファン・サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。あらためて文章を考えている上で、たくさんの人に支えられてここまできたんだなって思わされました。

J1に上げることだけを常に考え闘ってきましたが、それを実現できずチームを去るのは悔しい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいです。このクラブは、間違いなくあと数年したらものすごいクラブになっていると思います。自分も1人のファンとしてクラブの成長を楽しみにみています! こんなすばらしいクラブ、監督、スタッフ、チームメート、仲間に巡り会えて、自分は運がいいなと思います。

最後に、間違いなく市原吏音を創ってくれたのは大宮アルディージャです。どこに行ってもオレンジの魂は心に宿っています。またいつか日の丸をつけた姿で皆さんと会える日を楽しみにしてます。くそお世話になりました!!!」

昨シーズンのJ2で6位だった大宮は、ジェフユナイテッド千葉とのJ1昇格プレーオフ準決勝で、3点差を逆転されて痛恨敗戦。昇格を逃した後、市原は涙に暮れていた。

志半ばでチームを去ることになった彼は、生え抜きとしてプレーした大宮への感謝と謝意を表していた。

菅原は、そんな市原を「よろしく頼むね!」とAZにメッセージを送っており、AZも「了解!」と返信している。

筆者:井上大輔(編集部)

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