冬の移籍市場が大詰めを迎えている。
オランダ1部NECの日本代表MF佐野航大は、同国の名門アヤックスと4年半の契約で基本合意に達したとされていたが、移籍は破談したようだ。
『De Telegraaf』が、「アヤックスは佐野の加入をもはや期待していない」と伝えた。
アヤックス側は1000万ユーロ(約18.3億円)の移籍金を提示したが、大物代理人ジョルジュ・メンデスを起用したNEC側は2000万ユーロ(36.6億円)以上を求めているとされている。
2度目のオファーも拒否されたアヤックスは、移籍金1500万ユーロ(約27.5億円)にボーナス、売却益の一部も支払う用意があったが、「佐野は売却対象ではない」というNECの姿勢を受け入れたという。
今回の移籍騒動をめぐって、両クラブのサポーターは互いに非難の応酬を繰り広げているというが、関係者は、双方に怒りや苛立ちはあったものの、良好な関係に変化は見られず、今後も影響はないと認めているとのこと。
ただ、『VI』は、「NECは佐野をめぐるアヤックスの行動に憤慨と驚き」と伝えている。
NEC側はアヤックスの動きに激怒しているという。佐野は土曜にアムステルダムで代理人と夕食をとることを許されていたものの、アヤックスの関係者が同席することにNECは同意していなかったという。
NECのウィルコ・ファンシャイクGMは、『Omroep Gelderland』などでこう述べたそう。
「佐野は残留する。アヤックスには絶対に行かない。
もしこれが本当に起こったことなら、罰せられるべき行為だ。プロ選手と契約を結びたいクラブは、交渉に入る前に所属クラブに書面で通知しなければならない。
私はその場にいなかったので、本当に起こったことかどうかが分かるまで何も言えないが、これが許されないことだと誰もが知っている。
佐野には4年半の契約も用意されていると言われている。それについては様々な意見があるが、それが本当かどうかは分からない。もし本当なら、許されない。誰かが規則を破っていることになる」
NEC側は移籍金額だけでなく、アヤックス側の動きにも不満だったようだ。
22歳の佐野航大は、岡山県出身で、ファジアーノ岡山からNECに引き抜かれると、オランダで活躍を続けてきた。昨年には兄である佐野海舟とともに日本代表のピッチにも立った。
筆者:井上大輔(編集部)


