近年の移籍市場において、リヴァプールは極めて鮮やかな立ち回りを見せてきた。かつては「倹約家」というイメージもあったが、ターゲットがチームの格を変えられると確信すれば、多額の資金を投じることも厭わなくなった。

そしてこの夏だけでクラブ記録、さらにはプレミアリーグ記録を二度も塗り替えることになった。今回は『FootballTransfers』による「リヴァプール史上最も高価な補強」をご紹介する。

5位:ウーゴ・エキティケ

移籍金:8000万ユーロ(およそ146億円)

2025年、リヴァプールはストライカーの緊急補強を強いられていた。ダルウィン・ヌニェスの不振、そしてディオゴ・ジョタとの悲劇的な別れに直面していたからだ。

当初はニューカッスルのアレクサンデル・イサクを狙っていたものの、一度はオファーが拒否されていた。そこで白羽の矢が立ったのが、ブンデスリーガで48試合で34得点に関与する大暴れを見せていたウーゴ・エキティケだった。

彼の獲得に投じたのは、最大9500万ユーロまで上昇するオプションが付属した8000万ユーロという巨額。奇妙なことに、結局イサクも獲得できたことで、チーム内の序列争いはやや複雑なものとなった。

4位:フィルヒル・ファン・ダイク

移籍金:8470万ユーロ(およそ154億円)

リヴァプールの現代史において、間違いなく「最も重要な補強」と言えるのがファン・ダイクだ。2018年1月にサウサンプトンから加入して以来、クラブの運命を劇的に変えた。

加入までには紆余曲折があった。2017年夏の段階で獲得を試みたものの、不正な接触を指摘され、一度は断念に追い込まれている。

しかし加入後はそんな騒動を誰もが忘れるほどの活躍を見せた。最初の半年でチャンピオンズリーグ決勝へ導き、翌年には欧州制覇を達成。瞬く間に世界最高のセンターバックへと上り詰め、2019年にはバロンドール投票で2位にランクインした。

8470万ユーロ(約136.2億円)という高額な移籍金が、今となっては「バーゲン価格」にさえ見えるほどの成功を収めたと言えるだろう。

3位:ダルウィン・ヌニェス

移籍金:8500万ユーロ(およそ155億円)

2022年、ベンフィカから加入した際にクラブ史上最高額を塗り替えたのがダルウィン・ヌニェスだ。

初期費用は8000万ユーロであったが、オプションも含めて支払った総額は8500万ユーロに達した。最初の2シーズンで33ゴールを挙げたものの、安定感のなさやフィニッシュの精度の低さが仇となり、アルネ・スロット監督の下ではスタメンの座を失っていった。

その献身的な姿勢と愛すべきキャラクターでカルト的な人気を博したが、結果的には「幸せな結婚」とはならなかった。アンフィールドでの最終年となった昨シーズンは深刻な不振に陥り、2025年8月に5300万ユーロでアル・ヒラルへと売却されている。

2位:フロリアン・ヴィルツ

移籍金:1億2500万ユーロ(およそ228億円)

2025年にプレミアリーグを制したリヴァプールが、バイエルン・ミュンヘンとの争奪戦を制して獲得したのがフロリアン・ヴィルツだ。

この世界屈指の才能と言われた若手に対し、リヴァプールが支払った額は1億2500万ユーロ。ボーナスを含めればさらに膨らむ契約だ。レヴァークーゼンで197試合に出場し、57ゴール65アシストという驚異的な数字を残したドイツの至宝は、一時期クラブの史上最高額選手となった。

ただ、プレミアリーグへの適応には時間を要しており、その移籍金に見合わぬスタメン落ちも経験した。それでも随所に光る才能は見せており、このスランプを乗り越える力は十分にあるはずだ。

1位:アレクサンデル・イサク

画像: (C)Getty Images

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移籍金:1億4500万ユーロ(およそ264億円)

ヴィルツの記録を塗り替え、2025年夏の締切日に加入したのがアレクサンデル・イサクだ。この移籍劇は混沌を極めた。このスウェーデン代表FWはアンフィールドへの移籍を強行するため、ニューカッスルで練習を無断欠席することを決意した。

最終的に、ニューカッスルが後釜としてニック・ヴォルテマーデを確保したことで、プレミアリーグの史上最高額となる1億4500万ユーロでの移籍が成立した。

ところが、強引な移籍の代償としてプレシーズンのトレーニングを十分にこなせなかったことが響き、コンディション不良や怪我に悩まされる苦しい1年目を過ごしている。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)

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