J3の松本山雅FCは25日、ホームゲームにおける応援フラッグの使用ルールを見直すと発表した。
対象は3月7日(土)の明治安田J2・J3百年構想リーグ、北海道コンサドーレ札幌戦から。近年寄せられていた観戦環境や安全面への懸念を踏まえ、より安心・快適なスタジアムづくりを目指すのが主な目的だ。
クラブは2024年や2025年のシーズンも旗の使用エリアや持ち手素材に一定の制限を設けてきたが、特にゴール裏で「見えづらい」「危ない」「怖い」といった声が多数寄せられていたという。
大旗の揺れや視界の遮り、金属製ポールの安全性などに対する不安が背景にあり、クラブはサポーター団体と協議を重ねて運用を再検討した。
新ルールでは、旗の大きさと持ち手素材を明確に定義。一辺が3メートルを超え、金属やカーボンなど硬質素材の持ち手を使用するものを「大旗」とし、専用エリアのみで使用可能とした。
大旗を振る人は手すりと最前列の間の通路に限定され、その他の観客は座席で観戦する。長辺3メートル以下の「中旗」はスタンド中段の指定エリアで使用できるが、金属製ポールなどは不可。Lフラッグ以下の小型旗は全エリアで使用できる。
さらに試合後、選手が場内を一周する際に最前列や通路へ移動しての応援を控えるよう要請。特に子どもが手すりから身を乗り出す行為は危険だとして注意を呼びかけた。
今回の変更は、松本山雅らしい熱量ある応援文化を尊重しつつも、安全と安心を前提とした一体感の創出を目指すものだ。
ただ、SNS等では賛否の声が渦巻いており、クラブは今後もファン・サポーターの意見を聞きながら、旗を振るタイミングなど運用面の検討を続ける方針。「また来たい」と思えるスタジアム環境の実現へ、来場者一人ひとりの理解と協力を求めている。
筆者:奥崎覚(編集部)
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