JFLのY.S.C.C.横浜は10日、クラブ運営会社の経営体制を変更すると発表した。
代表取締役社長を務めていた吉野次郎氏が会長に就任し、新たに奥村佳正氏がCEO(最高経営責任者)に就任する。クラブ創設から長年運営を担ってきた吉野氏から、次世代へのバトンを引き継ぐ形となる。
Y.S.C.C.(横浜スポーツ&カルチャークラブ)は1986年9月に設立され、「子どもたちの居場所」をつくることを理念に活動をスタートした地域クラブ。
吉野氏は大学生だった当時、就職活動を行わずこの活動に身を投じ、以来約40年にわたりクラブの発展に携わってきた。クラブ運営の中心人物として、地域スポーツクラブからプロクラブへと歩みを進める過程を支えてきた存在でもある。
クラブはその後JFLを経て、2014年にJリーグ参入を果たしたが、近年は成績面の苦戦などもあり、2024年の入れ替え戦で高知ユナイテッドSCに敗れJFLへ降格(Jリーグ退会・JFL参入)。昨季は13位に終わり1年でのJ復帰を逃した。
吉野氏は2020年の新型コロナウイルス流行をきっかけにクラブの将来について考え、「クラブ創設40周年、自身が60歳を迎える2026年」を一つの節目として体制転換を構想していたという。今回の体制変更はその構想を実行に移すものとなる。
新たにCEOに就任した奥村氏はクラブ初代トップチームメンバーの一人で、長年クラブの現場や運営に関わってきた人物。クラブの理念を受け継ぎながら、次の時代の運営を担う立場となる。
奥村氏は「この度、代表取締役社長 吉野次郎より次の世代にバトンを繋ぐべく私、奥村佳正がCEOとしてクラブを託されました事をご報告致します。クラブのDNAを引継いでこの先50年100年と続くクラブにする為スタッフ共々戦い抜いて行く所存でございます。今後とも宜しくお願い申し上げます」と抱負を語った。
長年クラブを牽引してきた吉野氏が会長として後方から支え、奥村氏を中心とした新体制が運営を担うことで、Y.S.C.C.横浜は地域クラブとしての理念を守りながら、新たな時代に向けたクラブづくりを進めていく方針だ。
筆者:奥崎覚(編集部)
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