ウーゴ・エキティケ
所属クラブ:リヴァプール
今回の5人の中でも最も「実力不足で落ちた」という表現は似合わない男。2025年から2026年にかけてA代表へ食い込み、W杯欧州予選や2026年春の親善試合で出場を重ね、フランス代表ではすでに8試合2得点。
サイズのあるストライカーでありながら、流れて受ける動きや足元の柔らかさも持ち、若い世代の新しい9番候補として急速に評価を高めていた。デシャン監督も「ここ数か月でデビューした若手の一人で、ピッチ内外で完璧に溶け込んでいた」と公に語っており、序列は確実に上がっていた。
それだけに、リヴァプールでの大怪我は痛恨だった。フランスサッカー連盟の発表によれば、4月のPSG戦で負った深刻な負傷によってシーズン終了とW杯欠場が確定。能力や代表内での立場を失ったわけではなく、単純に大会へ間に合わなかった。
キングスレイ・コマン
所属クラブ:アル・ナスル
長年にわたってフランス代表を象徴してきたウインガー。2015年にA代表デビューを飾って以降、EURO2016準優勝、2022年W杯準優勝を経験し、通算61試合8得点。途中出場から試合のテンポを変える力も含め、長らくデシャン体制の武器だった。
ただし近年は、存在感こそ大きい一方で絶対的主力とは言い切れない立場が続いていた。EURO2024では出場機会がほとんどなく、本人も後に不満を抱えていたことを認め、「何もしないためにW杯へ行くくらいなら、若手に場所を譲るほうがいい」とまで語っていた。
2025年秋にはアル・ナスル移籍後も代表に招集されたが、2026年W杯の最終26人には入れず。今回の前線はムバッペ、デンベレ、バルコラ、オリーセ、ドゥエ、シェルキ、アクリウシュ、テュラム、マテタらが並び、コマンはその競争に埋もれた。
