J1の京都サンガF.C.は20日、サンガタウン城陽で発生した救命事案に関し、関係者へ感謝状が授与されたことを発表した。5月16日(土)に城陽市消防本部で行われた贈呈式では、「大人のサッカー教室」に参加していたスクール生3人とコーチ2人が表彰を受けた。
事案が起きたのは3月21日(土)。教室終了直後、スクール生の1人が突然倒れ、心肺停止状態となった。現場ではコーチとスクール生たちが即座に役割分担し、AEDを取りに行く者、119番通報を行う者、傷病者に呼びかけ続ける者に分かれて対応。さらに、その場に居合わせたサンガU-15の選手たちも協力し、救急車両がスムーズにピッチへ入れるよう導線を確保した。
その後、胸骨圧迫とAEDによる処置が迅速かつ適切に行われ、救急隊到着時には心肺が再開し、意識も回復。搬送後に数日間入院したものの、現在は社会復帰しているという。城陽市消防本部の宮川浩正消防長は、「多くの方々が協力して、全てにおいて理想的な救命対応がなされた」と称賛した。
感謝状を受け取ったのは、スクール生の岩本泰典さん、加藤大輔さん、山田直樹さん、そして山口隆史コーチ、平沼佑基コーチの5人。クラブも「仲間のために全員が力を合わせた勇気ある行動」として、協力した全ての関係者へ敬意と感謝を表している。贈呈式の模様はクラブ公式Xでも公開された。
京都サンガは近年、地域密着活動や育成面に力を入れており、今回の対応でも日頃の安全教育やチームワークが生かされた形となった。
トップチームも現在の明治安田J1百年構想リーグで粘り強い戦いを続けており、序盤には上位争いにも加わるなど存在感を示している。直近は苦戦も見られるが、曺貴裁監督のもとで最後まで走り切るスタイルは健在で、クラブ全体として「人を育てる」という理念が今回の救命活動にもつながったと言えそうだ。
筆者:奥崎覚(編集部)
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