開幕まで1カ月を切ったFIFAワールドカップ。

NHKは『そのすべてを、NHKで』をキャッチフレーズに掲げ、日本代表の全試合を地上波とBSで生中継するほか、大会全104試合をBSプレミアム4Kで放送する。

充実した今大会の放送について、NHKの井上樹彦会長は5月20日に行われた定例会見冒頭で以下のようにコメントした。

「(略)続いて、来月開幕するサッカー『FIFAワールドカップ2026』についてです。今回は、NHKとして過去最大規模となる放送・配信を行います。

今大会では、日本代表の全ての試合を地上波とBSで生中継します。また開幕戦や決勝戦などを含め34試合を地上波で生中継するほか、BSプレミアム4Kでは大会の全104試合を中継と録画で放送いたします。

さらに、インターネットサービス『NHK ONE』では、地上波で放送した中継や番組を同時・見逃し配信するだけでなく、特設サイトも開設して、日本代表の情報や全試合の結果を伝える記事、関連コンテンツや放送予定など、大会を楽しむために欠かせない情報もお伝えします。

こうした国民的な関心の高い大型スポーツイベントは、本来できるだけ多くの国民が視聴できるようになっていることが望ましいと考えますし、誰もが楽しめる環境を確保することは、公共放送であるNHKの役割のひとつと考えます。今回、大会の模様をあますところなくお伝えできるのも、皆さんに広くご負担いただいている受信料があるからこそと認識しています。

しかしその一方で、大型スポーツイベントの放送権料が年々高騰しているのも事実です。こうした状況の中で、皆さんからいただいている受信料をスポーツ放送権料にだけ無制限に充てるということにも当然なりません。

こうした課題をめぐっては、国の有識者会議でも議論が始まったと承知していますが、一つのアイデアとして、配信事業者と競合・競争するだけでなく、『配信事業者との連携も含めた新たな提供の形』を模索するといったことも、解決策としてあり得るのではないかと考えています。

実際アメリカでは、大型スポーツイベントを放送と配信の双方で流すことで、新たにインターネットで視聴する層が加わり、結果として『その大会や競技に触れる人の総量』が増えたという評価があると聞いています。こうした観点は、『競技の普及促進』という面においても重要ではないかと思います。

今大会については、地上波・BS、またインターネットと、過去最大量でお届けしますので、大会の感動や興奮をより多くの視聴者・国民に共有していただきたいと思います」

先日のWBCでも話題となったスポーツ放映の在り方。放送権料が年々高騰する中で、井上会長は受信料をスポーツにだけ無制限に充てるわけにはいかないとし、配信事業者との連携も含めた「新たな提供の形」を模索していくことが重要ではないかと語っていた。

注目のワールドカップは、現地時間6月11日(木)に行われるメキシコ対南アフリカの試合で開幕する。

筆者:奥崎覚(編集部)

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