今夏に開催されるワールドカップでは、出場枠が48チームへと拡大される。しかし、その大会の幕が開く前から、さらなる「増枠案」が浮上しているようだ。
スペイン、モロッコ、ポルトガルの3カ国共催となる2030年大会については、まだどのようなシステムで行われるかもわからない段階だが、この記念すべき大会で参加チーム数を一気に「64」まで増やすという提案が行われているという。
『AS』によれば、この議論が最初に持ち上がったのは数ヶ月前のこと。南米サッカー連盟(CONMEBOL)が、これまで世界のトップレベルに触れる機会が少なかった国々にもチャンスを広げるべきだと要望したことがきっかけだったそう。FIFAの幹部たちも、この提案を「サッカーの多様性」を具現化するものとして検討し始めているとのこと。
ジャンニ・インファンティーノ会長は常々、ワールドカップは参加経験のない国々にとっても大きな「祭り」であるべきだと説いてきた。もし64チーム制が実現すれば、地球上のあらゆる地域の国々が、代表シーンの最高峰でその姿を披露する機会は飛躍的に高まる。
2030年大会は現在48チーム制の予定で進められているが、FIFAが次大会の組織運営に本格的に着手するのは、2026年7月19日に新たな世界王者が決まってから。つまり、まだ変更の余地は残されている。
現時点ではまだ一つのアイデアに過ぎず、実現までには長い道のりがある。しかし、かつては「突飛な発想」と思われていたものが、今や決して不可能ではない選択肢として扱われている。北米での今大会を通じて、この議論はさらに加速することになりそうだ。
一方、現在提案に上がっている「クラブワールドカップを2年ごとに開催する」という案については、見送られる公算が大きくなっている。次回大会を2029年に開催するという計画は維持されており、現時点では2年ごとの開催を強行するのは現実的ではないとの見方が大勢を占めているようだ。
筆者:石井彰(編集部)
