2026年北中米ワールドカップ開幕式で、韓国人の歌手兼作曲家のEJAE(イジェ)さんが、世界的なテノール歌手アンドレア・ボチェッリ氏とともに公式テーマソング『DNA』を熱唱した。

パフォーマンスの冒頭と終盤に流れた韓国語の歌詞「またつまずいても、私は再び立ち上がる」が、観客と世界中の視聴者の心を強く揺さぶった。

イジェさんは、Netflixアニメ『K-POP デーモン・ハンターズ』のタイトル曲『ゴールデン』で第83回ゴールデングローブ賞主題歌賞などを受賞し、国際的なスターに躍り出た人物だ。

彼女は自身のSNSでパフォーマンス映像を公開。幼少期の経験を振り返り、「幼い頃はK-POPを好きだと言う私を皆がからかった。でも今は、みんなが私たちの歌を歌ってくれる」と語った。

韓国メディア『東亜日報』はこの出来事について、韓国語とK-POPのグローバル影響力の劇的な変化を象徴していると分析した。

かつては「ニッチなファン層の文化」と見なされがちだったK-POPが、今やサッカーW杯という人類最大級のスポーツイベントの中心舞台で、公式テーマ曲の一部として韓国語のまま世界に届けられるようになった。

英語やスペイン語が主流の国際イベントにおいて、韓国語の歌詞が自然に受け入れられ、感動を呼ぶ。これはK-POPの影響力がアジアを超え、世界的に言語・文化のソフトパワーとして定着した証拠と言える。

EJAEさんの成功は、K-POPアーティストが世界のメインストリームに溶け込み、母国語で自己表現する時代が到来したことを示している。韓国語の響きが、普遍的なメッセージ「立ち上がる力」を世界に伝える瞬間は、K-POPの影響力が量から質へと移行した象徴だろう。

今後もこうしたクロスオーバーが、文化の多様性を世界に広げていくに違いない。

筆者:江島耕太郎(編集部)
画像提供:Getty Images

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