2012年アフリカネーションズカップ決勝の前に、『Reuters』のインタビューでエルヴェ・ルナール氏は以下のように話していた。
「私は選手名鑑には含まれていないだろうね! 8年間ゴミ掃除をして、そしてネーションズカップの決勝で指揮を執るわけだ。サッカーはまるで魔法みたいだよ。
(カンヌ時代は)私の頂点だったね。でもデサイーやデシャンなどのトップ選手と一緒にプレーして、すぐに自分はヘタなんだと気付かされた。結局平均的な三流の選手に落ち着いたよ。
アマチュア時代の事は良く覚えている。毎朝3時に起きて、ビル掃除をしていた。辛かったけど、その経験は今とても役に立っているよ。
我々のプレーヤーのほとんどは、マンチェスター・シティのようなトップクラブに所属している者たちとは全く違う環境にいる。しかし、私はいつも自分を信じている。今我々は決勝戦でプレーし、そして勝たなければならない。例えどんなことがあろうが、ね」
このあとザンビアはアフリカネーションズカップ決勝で勝利。ルナール氏は試合中に怪我をしたジョセフ・ムソンダを「お姫様抱っこ」して祝福の和の中へと運んでいった。

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あれから9年が経ち、ルナール監督は2015年にコートジボワール代表を率いてアフリカネーションズカップを再び制覇。モロッコ代表でワールドカップに出場し、2019年にサウジアラビアの監督に就任した。
また、2017年にはブルーノ・メツ監督(2013年に癌で死去)の未亡人であるセネガル人女性ヴィヴィアン・ディエイと結婚し、充実した生活を送っているそうだ。
筆者:石井彰(編集部)
