サッカー界を揺るがす“ワールドカップ出場選手の逮捕報道”が、大会期間中の大きな話題となっている。

アメリカメディア『The Athletic』は現地時間17日、コートジボワール代表FWのエリー・ワイが先月29日、フランス当局によって事情聴取のため拘束されていたと報じた。

発端となったのは5月17日に行われたニース対メス戦での警告だ。フランス・プロリーグ(LFP)の監視システムが「ワイにイエローカードが出る」という賭けに不自然な賭けが集中したことを検知。

実際にワイは前半35分に警告を受けたため、当局は“スポットフィキシング(試合結果ではなく特定のプレーを対象とした不正操作)”の可能性を調査している。

マルセイユ検察は「組織的詐欺、スポーツ汚職、資金洗浄などの疑惑に関する捜査の一環」と説明したが、ワイは聴取後に釈放され、現時点で起訴も処分も受けていない。捜査は継続中だという。

ワイはフランス生まれのストライカーで、モンペリエ時代にリーグ・アン屈指の若手得点者として注目を集めた。

RCランスでは欧州CLでアーセナル相手にゴールを記録し、その後マルセイユ、アイントラハト・フランクフルトを経て今季はニースへレンタル移籍。スピードと裏抜けを武器とする万能型FWとして知られる。

かつてはチェルシー移籍も噂された逸材で、今年3月にFIFAから国籍変更が承認され、フランス年代別代表からコートジボワール代表へ転向したばかりだった。

逮捕が発覚後も、ワイはW杯メンバーから外されず、エクアドル戦に先発出場。クロスバー直撃のシュートを放つなど存在感を示した。

スペイン紙『AS』は同試合でマン・オブ・ザ・マッチ級の評価を受けたと報じており、SNS上では「本当に不正なら出場停止では?」「無罪推定を忘れるべきではない」と賛否が噴出している。

疑惑の真相はまだ闇の中だが、グループE首位通過を懸けたドイツ戦を前に、ワイの一挙手一投足が世界中から注目を集めることになりそうだ。

筆者:江島耕太郎(編集部)
画像提供:Getty Images

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