デンマークサッカー界に、日本資本による新たな大型案件が誕生するかもしれない。

デンマークメディア『Bold』は現地時間15日、同国1部のラナースFCが日本人投資家への売却に近づいていると報じた。

クラブは今年4月、複数の投資家との交渉を認めていたが、今回の報道では買収候補が日本側であることが改めて伝えられた。今後はクラブ取締役会で買収計画が協議され、承認されればデンマークリーグを統括するディビジョンズフォレニンゲンによる審査へ進む見通しだ。

ラナースFCは近年、海外資本の受け入れを模索しており、これまでアメリカやイギリスの投資家とも交渉を重ねてきた。

しかし、複数回にわたり破談となり、売却交渉は3年以上に及んでいる。今回の日本人投資家との交渉は、そうした長い模索の末にたどり着いた最終局面とみられている。

日本企業による欧州クラブ経営の成功例として真っ先に挙がるのが、ベルギー1部のシント=トロイデンだ。

2017年に日本企業『DMM.com』が経営権を取得して以降、多くの日本人選手が欧州挑戦の足掛かりとなり、クラブは「日本と欧州を結ぶ架け橋」として独自の地位を築いた。現在も複数の日本企業が株主として参画し、日本人選手やスポンサーの受け皿となっている。

またデンマークでは近年、日本人選手の評価も高まっている。

現在日本代表としてワールドカップに出場している鈴木淳之介はデンマークの強豪コペンハーゲンでプレーしている。また鈴木唯人はブレンビーで活躍し、その後ドイツ移籍と日本代表入りを果たすなど、デンマークリーグは日本人にとって有力なステップアップの舞台となりつつある。

もしラナースFC買収が実現すれば、日本資本によるクラブ運営と日本人選手の欧州進出支援というモデルが北欧にも広がる可能性がある。

ベルギーのシント=トロイデンに続く“日本資本クラブ”として、ラナースFCが新たな注目を集めることになるかもしれない。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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