クラブシーンにおいても、そして代表チームにおいても、近年のスペインは常にサッカー界の頂点に君臨し続けてきた。ワールドカップや欧州選手権を制した英雄から、チャンピオンズリーグで伝説を作った名手まで、多くのスター選手がその成功をもたらした。

今回は『Football Fancast』から、「歴史上最高のスペイン人選手たち」をランキング形式で紹介する。

10位:フェルナンド・トーレス

現代スペインが生んだ最も象徴的なストライカーの一人だ。「エル・ニーニョ(神童)」の愛称で親しまれた彼は、アトレティコ・マドリーで台頭し、リヴァプールではプレミアリーグ屈指の恐るべき点取り屋へと成長を遂げた。全盛期の一瞬のスピード、直線的なドリブル、そして天性のフィニッシュ精度は、対峙するディフェンダーにとって「悪夢そのもの」だった。

スペイン代表におけるハイライトは、やはりEURO2008のファイナルだろう。ドイツを沈める決勝ゴールを決め、長きにわたる無冠の時代に終止符を打つとともに、スペインサッカー史上最高の黄金時代の幕開けを告げた。

EURO2012決勝のイタリア戦でも得点を挙げており、同大会の2度のファイナルでネットを揺らした稀有な存在としても知られる。チェルシー時代には波もあったが、大舞台での勝負強さは色褪せることはない。

9位:カルレス・プジョル

バルセロナとスペイン代表において、不屈の闘志を象徴する「心臓」だった。テクニックとポゼッションが重視されるチームにあって、プジョルは勇気とアグレッシブさ、そして圧倒的な守備の統率力をもたらした。決して優雅な選手ではなかったが、彼ほど信頼された男もいない。

バルサの主将として6度のラ・リーガ制覇、3度のチャンピオンズリーグ優勝を経験。代表でもユーロ2008、2010年W杯を制した。特に南アフリカW杯準決勝のドイツ戦で見せた魂のヘディングシュートは、スペインを初の決勝へと導く伝説的な一撃となった。

代表では通算100キャップを刻んでいるが、彼は常にこれが最後の一戦であるかのように戦い抜いた。その偉大さは、リーダーシップと自己犠牲の精神の上に築かれている。

8位:イケル・カシージャス

スペインサッカーの黄金期において、ゴールマウスに君臨した「守護神」だ。若くしてレアル・マドリーの守護神となり、爆発的な反射神経を武器に活躍。700試合以上に出場し、数多くのビッグタイトルを手にした。

代表での功績はさらに歴史的だ。主将としてEURO2008、2010年W杯、EURO2012の3連覇を達成。2010年W杯決勝でアリエン・ロッベンの決定機を阻止したセーブは、スペインのスポーツ史に残る重要な瞬間だ。

通算167キャップを誇るカシージャスは、単なるGKではなく、国の象徴だったといえる。華麗なパスサッカーの背後には、常に窮地を救ってくれる主将がいたのだ。

7位:セルヒオ・ブスケツ

中盤の概念を根底から変えた男だ。特筆すべきスピードやパワーがあるわけではない。しかし、ポジショニングと先読みの能力、そしてワンタッチの知性だけで試合を支配した。バルセロナではグアルディオラ監督の指揮の下で完璧なアンカーとなり、チャビ、イニエスタ、メッシを輝かせるための土台となった。

プレッシャーをいなし、最適なパスを選択するその技術は、守備的MFとして史上最高レベルにある。代表でも2010年W杯とユーロ2012の制覇に不可欠な存在であり、ピッチに静寂とバランスをもたらした。

目立つことは少ないが、彼に代わる選手を見つけるのは極めて困難だ。サッカー史に残る美しいチームの背後には、常にブスケツという「目に見えない骨組み」が存在していた。

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