6位:エミリオ・ブトラゲーニョ
黄金時代が訪れる以前のスペインが生んだ、偉大なるフォワードだ。1980年代のレアル・マドリーで一世を風靡した伝説的なメンバーのリーダー格である。体格には恵まれなかったが、驚異的なインテリジェンスとエリア内での鋭さ、そして優雅な身のこなしを兼ね備えていた。
「エル・ブイトレ(ハゲワシ)」の愛称は、決定的な場面にふっと現れる「狩人の感覚」に由来する。マドリーの黄金期を支え、代表では1986年W杯のデンマーク戦で1試合4ゴールをあげる伝説を作った。
後世のスターたちのような国際タイトルの栄光には恵まれなかったが、その才能と影響力はスペインサッカーの歴史において欠かせないピースだ。
5位:ラウール・ゴンサレス
一世代にわたり、レアル・マドリーとスペイン代表の象徴だった。チームが常勝軍団となる前、スペインの攻撃のアイデンティティはラウールが一人で背負っていたと言っても過言ではない。特出した身体能力はないが、知的な動き出しと卓越したフィニッシュで欧州屈指の点取り屋として君臨した。
マドリーでは主将を務め、CLのヒーローとして数々のタイトルを獲得。代表でも通算102試合44ゴールを記録し、ダビド・ビジャに抜かれるまで歴代最多得点記録を保持していた。
黄金時代が始まる直前に代表キャリアを終えたことは悲劇的でもあるが、彼の偉大さは獲得したタイトルの数だけで測れるものではない。彼はまぎれもなく、時代を定義したリーダーだった。
4位:チャビ・エルナンデス
史上最高のチームの「脳」であり、サッカー界がこれまでに生み出した最も優れたMFの一人だ。彼のパスは単に正確なだけでなく、試合そのものをデザインした。
バルセロナではポゼッション革命「ティキ・タカ」の中心となり、圧倒的なリズムでテンポを支配。イニエスタ、ブスケツと共に現代サッカーの在り方を変えた。
代表でもその影響力は絶大だった。EURO2008で大会MVPに輝くと、2010年W杯、EURO2012でもチームを牽引。ボールを武器に、そして盾にするスペインのスタイルを誰よりも体現したのが彼だった。強靭な肉体もスピードも必要なかった。空間と時間、そして意思決定を支配することで、シャビは世界の頂点に立った。
