「今大会の2試合を観て、日本は真に恐るべき存在だと感じた。
ドイツとスペインを破った前回大会の戦いぶりさえも凌駕している。あの番狂わせが不屈の精神と幸運に支えられていたのに対し、現在のチームは、数人の主力選手を欠きながらも、試合を巧みにコントロールする力を見せつけている。
一方で、我々はかつての社会的空気感や、まだ人前に出せたサッカーの姿を思い出そうとあがいているが、現実は残酷だ。地球の裏側で繰り広げられる興奮と壮大なドラマを、深夜のソファで孤独に眺めるか、朝のラッシュアワーの満員電車内で目にするしかない。
(実際に日本を訪れた際に目にしたように)日本人にとってサッカーは日常の一部であり、それこそが日本サッカーの真の土台なのだ。
かつては私も、サッカーボールを抱えて学校へ通うのが日課だったが、最近はそうした子供たちの姿を見かけることはなくなった。どうやら、この地には『サッカー文化』という概念そのものが欠落しているようだ。
サッカーの成績は国力とは無関係であり、プレーが低調でも大国としての中国の地位が揺らぐわけではないと主張する人もいるかもしれない。しかし、世界の大国の中で唯一サッカーに参加できていない国(インドは単にサッカー不毛)として、怒りと恥ずかしさを覚える。
中国は日本とほぼ同時期にプロ化の道を歩み始めたが、長期的な計画を無視して『爆買いサッカー』で手っ取り早い成功を追い求めた結果、30年にわたる迷走と混乱を招いてしまった。そして、中国は日本や世界のサッカー界から大きく取り残されてしまった。
カーボベルデやキュラソーといった小国が、ワールドカップで『ゴールを挙げ、勝点1を獲得する』という目標を達成した。これは中国が2002年から目指しながらも、いまだ到達できていないマイルストーンだ。
中国代表が一体どうすればワールドカップに出場できるのか、全く見当もつかない。出場枠が48チームに拡大されても不十分だというのなら、さらに枠を広げるというのか」
日本との格差に絶望的な心境に陥っていたようだ。
ただ、中国は育成年代の強化するために、日本人指導者を招聘するようになっており、先月のU17アジアカップでは浮嶋敏監督率いる中国代表が決勝進出を果たしている(日本に敗れて準優勝)。
筆者:井上大輔(編集部)
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