48チーム制に拡大されたワールドカップ。グループステージにおいてはとくに「今回は熱くなることはないだろう」と思われていたかもしれないが、正直に認めたほうがいいかもしれない。結局のところ、ワールドカップという熱狂の渦に巻き込まれずにいることは不可能なのだと。
2026年大会のグループステージがついに幕を閉じた。フランス、スペイン、アルゼンチン、そしてイングランドといった常連組は順当にノックアウトステージへの切符を手にしている。
ただ、北米がサッカー一色に染まるなか、その裏では「移籍マーケットの開幕」という決して無視できない動きも進行している。アンソニー・ゴードンのバルセロナ移籍、マルク・ククレジャのレアル・マドリー加入、ヤン・ポール・ファン・ヘッケがトッテナムへ向かったというニュースを目にした方もいるだろう。
今回は『ワールドカップの最中に決まっていた意外な移籍」を『Planet Football』からご紹介する。
コスティーニャ(オリンピアコス→ブライトン)
ブライトンがまたもや「らしい」立ち回りを見せたといえるだろう。静かに、素早く、そして的確にやってのけるのが彼らである。
プレミアリーグの雄は、オリンピアコスから26歳の右サイドバック、コスティーニャを1100万ポンド(およそ24億円)ほどで獲得した。契約満了で退団するヨエル・フェルトマンの後釜として。
計算できる守備の安定感、ダイナミズム、そして右サイドからの質の高いボール供給。コスティーニャはまさにブライトンが求めていたプロファイルに合致するはずだ。イングランドのスピードに即座に適応できれば、シーズン中盤には「いつの間にこんな良い選手を獲ったんだ」と周囲を驚かせるはずだ。
マルティン・ドゥブラフカ(バーンリー→トッテナム)
トッテナムによるマルティン・ドゥブラフカの獲得劇は、あまりに電撃的だった。37歳のベテランGKがフリーでスパーズに加入するというニュースは、報じられたその日のうちに公式発表まで至った。
決して派手な補強ではないが、極めて現実的な一手と言える。ニューカッスルやマンチェスター・ユナイテッド、バーンリーで培ったプレミアリーグでの豊富な経験は、未知数の若手に賭けるよりも遥かにリスクが低い。
この年齢だけに正守護神の座を期待しての加入ではないだろうが、長いシーズンを戦う上で、負傷者が出た際やカップ戦、あるいは更衣室での落ち着きをもたらす存在として…特に昨季とんでもない混乱に見舞われたクラブだけに、経験豊かなGKがいることの価値は計り知れない。
