日本代表のDF板倉滉キャプテンが今大会を振り返った。

北中米で開催されているFIFAワールドカップ(W杯)に臨んだ日本代表は決勝トーナメントのラウンド32でブラジルと対戦。MF佐野海舟の得点で先制するも、後半に2得点を奪われて逆転負けした試合後にフラッシュインタビューに応じた板倉は「外から見ていて、本当に良く戦ってくれていたし、どっちに転んでもおかしくないゲームだったと思いますけど、ここで終わるようなチームだとは思っていなかったので、非常に悔しいです」と語った。

「まずは試合の入りのところは予選での3試合と変わらず、ベースの部分を大事にして戦って最初の給水タイムまではゼロで行こうと、常に声をかけ合いながら話していました。入りから戦っていたし、集中して試合に入っていたと思うので、悔しいです」

グループステージでは強豪オランダ相手に2-2と奮闘。続くチュニジア代表戦は4-0で快勝すると、第3戦のスウェーデン代表戦は1-1の引き分けでグループステージ突破を決めていた。

大会期間中に前キャプテンのMF遠藤航から引き継ぐ形でキャプテンに就任した板倉は「ここで終わるチームではなかったと、いま率直に思います。キャプテンとしてチームを助けられたかといわれれば、まだまだそんなことはなかったし、そういう悔しい部分もあります。ただ、みんなが意欲的にやってくれたし、この雰囲気を作ってくれたので自分がどうこうというのはなかった。でもだからこそ、ここで終わるチームじゃなかった」と唇をかんだ。

この試合では、途中出場したMF田中碧が相手の決勝点につながるボールロストをしてしまった。SNSなどを中心に一部から同選手に対して誹謗中傷の声もあがるなか、板倉は最後まで川崎フロンターレで下部組織時代から戦ってきた田中に寄り添っていた。

「彼がどうのこうの、彼のミスがどうのこうのということはまったくなくて、チームとして戦って、チームとして負けた。僕としても悔しい想いがあったし、彼もあったと思います。だけど、まず彼がいなかったらここまで来られていないし、こういうサッカーを体現できていないということがベースにある。誰のミスとかそういう話ではなく、悔しいです」

フラッシュインタビュー中には涙を流す場面もあった板倉。試合後の森保一監督の言葉も「ちゃんと聞けていなかった」と明かすほどショックが大きかったようだが、懸命に前を向いた。

「自分は前回のカタールと今回の2大会を経験させてもらって、間違いなくチームとしてできることは増えているし、個々でも戦える力がついてきた。それにプラスして日本人のメンタリティの良さを生かした試合というか、相手の芽をつぶしながらということは今回の大会では見せられたと思う。相手を見ながら戦いを変えることもスムーズにできて、カタールの後から積み上げをチームとして表現できていたのかなと思います」

「今後日本代表が強くなる道筋だったりはチームとして提示できていたんじゃないかなと思います」

日本代表はこの敗戦を糧に、再び次のW杯に向けて歩み始めた。

筆者:本田建(編集部)
画像提供:Getty Images

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